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これからの僕(私)  作者: 阿部いりまさ
これからの僕(私)〜本編〜
16/64

15.晴海として始めての体育祭が始まる

ども!阿部いりまさデス!今回も特に書くことは無いです!

ぜひ最後まで読んでいってください!





「うう…ついにこのときが……」



5月の半ば、僕の通っている梵城高校は入学以来かつてない盛り上がりを見せていたのであるっ!


「あれ?どしたの?相良さん…」


「ほぁっ⁉」


やばっ!また変な声が………うう、ちょっと恥ずかしい…………


「あっ、筒井君か、ごめんねっ」


「いやいや、気にしてないけど、なんか元気ないみたいだよ?」


そりゃもう元気ないよ……、体育祭なんて運動ができる人だけ楽しめる悪しき行事だよっ!僕みたいな人が参加する行事じゃないんだよ………


「筒井君……元気だね…」


「もちろんっ!体育祭だぜ、体育祭!そんな言葉を聞くだけでどんどん俺の中のものが燃えてくるっ!」


あ、熱いっ……熱いよこの人!


「お~い、何やってんだー?」


「あ、悠斗」


「おお、内田!」


悠斗もきっと体育祭乗り気だよね、なんたってサッカー部…いやいや、確かこの前サッカー部辞めたとか言ってたような、そんなに気楽にやめれるものなんだねっ。


「なあ、悠斗!お前も体育祭と聞けば燃えるだろ?」


「はあ?ただ走るだけだぞ?」


あれ?悠斗って体育祭とか体動かす系の行事って好きじゃないのかな?なんかちょっと以外だなあ。

ところで悠斗と筒井君さっきからずっとなに話してんだろ?


「おい!悠斗!体育祭といえばな女子の体操服姿だぞ⁉」


「まあ、それはそうだろうな」


「お前女子の走るところみたくはないのか⁉とくに胸のあたりとか…」


「っ⁉」


「しかも汗をかいたらもしかしたら透けるかもしれないんだぜ?」


なに話してんだろうあの2人、気になるなあ。


「お~い、晴海ちゃ~ん!」


あ、咲ちゃんと伶奈ちゃんだ。


「おはよう晴海ちゃんっ」


「晴海ちゃんおっはよ♪」


「お、おはよっ」


咲ちゃんも伶奈ちゃんも元気だなあ。


「あれ?緑のハチマキまだしてないの?」


あれ?もうこれしたほうがいいのかな?

でもこれつけると体育祭でる気満々ですって感じでちょっと気がひけるんだよねっ。まだ始まるまで20分あるし今つけなくても平気だと思うけど……


「早く私は晴海ちゃんのハチマキしてるとこ見てみたいよ♪」


「私もみたいかもっ」


え?まさかそのためだけにもう2人ともハチマキつけてるの⁉

い、いや結構重要なことなのかもっ⁉


「うん、つけてみるよっ」


僕がそういうと2人とも、「「おお!」」と声をあげた。別に普段の僕とそんな変わらないと思うけどなあ。


「つ…つけてみたけど、どう…かな?」


あれ?2人とも固まっちゃった⁉なんで⁉

僕が少し、戸惑っていると伶奈ちゃんが


「ご、ごめんね…晴海ちゃん。私、鼻血出るかも………」


な、なんで⁉


「だ、大丈夫?保健室行く?」


「ダメっ。その表情、可愛すぎる……」


え?いったいなんのこと⁉


「れ、伶奈しっかり!」


そのとき遠くで筒井君としゃべっていた悠斗が、「俺は体育祭が大好きだぁ!」っていきなり叫んだり、伶奈ちゃんは体育祭始まる直前まで、気絶?してたりいろいろと大変だった。



******



体育祭が始まってみんなでラジオ体操をしたあと、


「大丈夫?伶奈ちゃん…」


「大丈夫、平気だよ……ラジオ体操くらいでこんなにバテるとは………不覚っ!」


声聞く限り全然大丈夫じゃなさそうなんだけどっ。でも、こんなこと言えるなら平気だよね………


「あ、じゃあ私、100m走でるから伶奈のことお願いねっ。晴海ちゃんっ!」


「うん!頑張って!」


「咲、ガンバー」


そう、咲ちゃんは100m走にでるんだ。

でも別に走るのが好きだからとかそういう理由じゃなくて、たんに100m走はすぐ終わるからとのこと。


「晴海ちゃんもう平気だよっ!晴海ちゃんをずっと見てたらかなり元気でたよっ」


ほんとに元気そうになって良かったなあ。


「う、うん。よかった」


パアン!


おっと、どうやら100m走始まったみたい。確か咲ちゃんは第4レースだったはずだからもうすぐ始まるねっ。


「あ、咲が走るみたいだよっ!」


はやっ!さすが100m走、1回のレースでだいたい14〜16秒とかだもんねっ。


パアン!


あ、始まった!


『さあ、スタートしましたぁ!おっと、1-Dの小宮山さん、早いです!』


実況もかなり盛り上がってるなあ。


『ゴォォォル!!!見事1-D小宮山さんが1着!続いて1-A浅村さんが2着、3着目は1ーF谷繁さん!その他にも続々とゴールですっ!』


「やったねっ!晴海ちゃん!咲が1位だよぉ!」


「うんっ!すごいねっ!咲ちゃんっ」


すんごい速いんだねっ、咲ちゃんって!

………それにしてもうちのクラスの男の子達、かなり真剣に走るとこみてるなあ。


******


「みんな!見たか今の⁉」


「もちろんだ筒井!」「最高だったな!」「見逃すわけねえだろ!」「あれはやばかったな」「早く次のレースがみたいぜ」「もう少しで始まるぞっ!」


「おい!どうだった悠斗⁉」


「ああ、最高だ!圭吾!!!」


******


なんかいきなり盛り上がり出したなあ。そりゃそうだよねっ、うちのクラスの人が1位なんだしっ!

あれ?なんかちょっと寒気が………


「あれ?晴海ちゃんどしたの?」


「だ、大丈夫。ちょっとだけ寒気がしただけだから……」


「大丈夫なの⁉それ⁉と、とりあえず無理しないでねっ」


伶奈ちゃんも優しいね……




ブルッ……

ま、またちょっと寒気が…………



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