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これからの僕(私)  作者: 阿部いりまさ
これからの僕(私)〜本編〜
15/64

14.晴海は後輩と友達になる

ども!阿部いりまさです。とくに書くことないので今回はこれだけです!すみません!





「ふぅ、相変わらずいい天気っ」


学校の校門の近くで僕はう~んと手と体を伸ばす。


5月のはじめの頃


今日は入学してからちょうど1ヶ月、女の子としての高校生活は正直嫌で、早く男の子に戻りたいって考えてたけど、


「なんだかんだ楽しんでる……のかな…」


僕はなんだかんだ今の生活をものすごく楽しんでる。友達だって、いっぱいできたし毎日を本当に楽しんでる。

普段な生活でも全く女の子として違和感を感じなくなってきているし、なんかこのままじゃ完璧に女の子になってしまうんじゃないかってとても不安なんだよね…


「さっきから何ブツブツいってるの?」


「あ、咲ちゃん」


「なんか悩みがあったら相談してねっ」


「うんっ。大丈夫だよっ。ありがと!」


咲ちゃんは相変わらずかなりいい娘だよっ。


「ところでなんで咲ちゃんがここに?」


「うん、今からユニフォームに着替えて練習だよっ。でも晴海ちゃんが昇降口のとこに立ってたから声かけたくなっちゃって♪」


ははは、なんか嬉しいような呆れたような……


「早くいかないと始まっちゃうよっ!」


「うんっ。あと1週間で体育祭だし、そのときは頑張ろうね!」


「う、うん……そうだね。」


「それじゃあ、明日ねっ」


「うん、明日ね…」


そう、入学してまだ1ヶ月だというのにあと1週間後は体育祭なのだ。

体育祭なんて運動音痴の僕なんかがでるべきじゃないんだよっ!

しかも入学してまだ1ヶ月だよ⁉流石に早すぎると思うんですけどっ。

そんなことを考えて校門まで歩いている途中、


ゴツン!


い、いった!なんなの⁉

これ絶対にマンガとかだとかなり大きな星がでてるよっ!それぐらい凄い痛いよっ。


「す、すみません!大丈夫ですか⁉」


ん?可愛らしい娘だなっ。長い黒髪をツインテールにしている娘だ。中等部の娘なのかな?


「う、うん。ありがとっ」


「すみません!私がしっかりと前を見てないばっかりに……」


「ううん、私も考え事しながら歩いてたしこっちこそごめんねっ」


あれ?僕なんか変な事いったかな?急に固まっちゃったよっ。


「あ!すみません!あのー、失礼ですけどもしかして相良さんですか?」


「う、うん。相良だけど…」


「やっぱり!」


なぜか彼女の目がかなりキラキラしてるように見えるんだけど、


「あのっ!私、中等部3年の『寺内(てらうち) 由美(ゆみ)』って言います!相良さんの評判は聞いてますっ!」


え?評判?

僕に一体どんな評判があるっていうの⁉


「ひょ、評判って?」


「よく男子たちが話してたんですよっ!高等部に美人の人がいるって。女の子の私からみても確かに美人……」


これはよろこぶべきなのかな、いや、僕は男なんだから美人と言われて喜ぶってのもね…………


「あはは、ありがと……」


とりあえずもう帰りたいっ!適当にあしらって帰っちゃお!


「あ!信じてませんねっ。じゃあ評判がほんとにあるって証明しますっ」


え?ちょ、なんかおかしな展開に……


「あ、嵐~!」


嵐って、この娘の友達だよね。多分。


「おーっす、由美。……っ!。由美!まさかこの人…」


な、なに⁉なんでこっちみて急によそよそしくなっちゃったの⁉

しかもなに2人ゴニョゴニョはなしてんの……すごい気になるよ……….

あれ、話し終わったみたい。


「どーも相良さん!俺は中等部の『長野 嵐(ちょうの 嵐)』です!よろしくですっ!」


げ、元気な子だなあ。見た感じバリバリのスポーツマンって、感じだし女の子からモテてるんだろうなきっと、いやそうに違いないっ!


「うん、よろしくっ」


「よ、よろしくお願いしますっ!」


そういうと長野君はすごいはやさで校舎のほうに走っていってしまった。


「ほら!私の言ったとおりですよっ!」


あれ?言ったとおりってさっきまでなんの会話してたんだっけ?

なんか女の子になってからいろいろと忘れることが多いような気がするなぁ、だから今日だって美術の授業の絵の具忘れちゃって………

まあわかんないけどとりあえず今回は「うん」って言っておけばいい…かな?


「う、うん、そうなのかもね……」


そうだ、寺内さん、体操服姿だけど部活なに入ってるのかな?


「そういえば寺内さんは…」


「由美でいいですよっ♪」


「え?えーっと由美さんは…」


「由美ちゃんがいいですっ!」


そういいながら彼女はズイッと顔を僕に近づけてくる。なんかちょっと疲れるなあ……


「ゆ、由美ちゃんは…」


「はい♪」


「えーっと由美ちゃんは部活はどこに入ってるの?」


やっと聞けたよっ!


「へ?テニス部ですよっ!」


なるほど、テニス部か。

なんかそんな雰囲気あるような気がしないでもないなっ。


「そっか、頑張って。私は帰るよっ」


「え?か、帰っちゃうんですか……」


え?何この「私は帰らないよー」って言わなきゃいけないような雰囲気。

いや、でももう帰らないとみたいドラマの再放送が始まっちゃう!これはなんとしてでも帰らねば。


「うん。ご、ごめんねっ!」


とりあえず僕は手を当てとく。


「いえっ。大丈夫ですよっ。そうだ!じゃあ今度テニス部みにきてくださいっ!待ってますんで!」


「うんっ。それじゃあね由美ちゃん!」


「さよならー!」


話した感じかなりいい娘に感じたけど、とりあえずいつみに行こうかな?ってそんなこと考えてる暇なかった!

早く帰えんないとほんとに間に合わないよっ!





急げ、急げっ。











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