12.晴海は暇な休日を過ごす
ども!阿部いりまさです。
少し、短いかもしれませんが、ぜひ最後まで!
(前書きで何を書けばいいのかさっぱりです……)
「う~ん、暇だなぁ」
今日は高校に入学してから始めての休日。
しかし、高校にいかないとなるとこれといってやる事がなくて暇で仕方がないんだよ。
そうだっ!
男の子のときに暇で家でやっていた事を思い出してそれをやろう!
えーっと、僕って何やってたんだっけか………あ、ゲームくらいしか家ではしてなかったなぁ。
「でもこの家なんもないし…」
この家にある暇つぶしといえばTVくらいかもしれないけど、なにしろ日曜の真昼間から僕がこのんでみる番組がやってるはずもないんだよっ。
TVは却下!
「パソコン……」
パソコンは僕が女の子になってまもないころ、天野さんが買ってくれたものだけど、パソコンでも何を検索たらいいかわかんないしなぁ。ネトゲーも飽きちゃったし。
パソコンも却下!
「勉強…」
却下!
何故休日にまで勉強をしなきゃいけないのか。しかも勉強嫌いな僕にとっては勉強なんて拷問に等しいよっ。
「2人は忙しいみたいだし…」
2人にというのはもちろん咲ちゃんと伶奈ちゃんなんだけど、咲ちゃんは今日は部活があるっていってたし(ちなみにバスケ部)、伶奈ちゃんは中学の友達と遊びにいってるみたいだしねっ。
まずい……
これでは週に1日しかない僕の貴重な休日が何もしないで「暇」「暇」だけで終わっちゃうよっ!
な、なんとかしないとっ!
でも……いろいろと考えてると眠くなってきちゃう……いや!寝ちゃだめ……だ………………zzz
*******
「う…う……ん……」
ふわぁ、よく寝た!
なんかいろいろとスッキリしたみたいって、なんで寝ちゃったの僕⁉
じ、時間は、、、19時。
「そ、そんな…僕の貴重な休日が……」
ブルル…
ん?なんだろ?RINE?
えーっといつきたんだろ?
え⁉13時⁉ちゃ、ちゃんと返さないと!
そういえばなんてメッセージ送ってきたんだろ、えーっと、
悠斗『おい!今お前が前に見逃したTV番組の再放送やってるぞ!!!』
悠斗『あれ?もしかして寝ちゃってるか?』
な、なんでこんな事に。
その時間はそうですともぐっすり寝てましたとも…………
「高校入ってから初の休日が、こんな事になるなんて……」
ピコン!
ん?何かメッセージきたみたいだけど残念ながらみる気になれないよ…
まぁ、しょうがないか……
とりあえず夜ご飯の準備……って材料がなんもない!どうしよう⁉
ピンポーン
え?こんな時間に?配達便か何かかな?
『あー、俺だけど』
あ、悠斗だでもなんでこんな時間に、
「ど、どうしたの?」
『あー、ごめんよ、こんな時間で。ちょっと開けてくれるか?』
「うん、わかった」
なんだろ?
考えとこうかな。
ピンポーン
お、どうやらきたみたいだ。
ガチャ
「よ、海都」
自分の名前のはずなのに、何か違和感がある。結局晴海としての生活に慣れてきてるって事なのかな……認めたくはないけど…
「うん、それでどうしたの?」
「これこれ、この店紹介したかったんだ!」
そういって悠斗が渡してきたのはとある店のチラシ。
店の名前は「イガータ」イタリアンのお店らしい。
「変な名前……」
「まあそういうなって!味はいいんだから」
「それで、まさかこの事を教えるためだけに僕の家にきたの?」
「なんだよその言い方、もちろんそうに決まってるだろ?」
威張っていう事なのかっ!
「RINEで連絡したって全く応答がなかったしな」
そういえばさっきピコンって鳴ってたような……
ぐぅ~
………そういえばお腹すいた。
「あれ?もしかして何も食ってないのか?」
「そ、そうだよ!悪い!?」
「別に悪かねえって。じゃあ、その店に食いに行こうぜ!」
え?外食かあ、確かにパスタとか最近食べてないし、いいかも。
「うん、じゃあ準備するからちょっとだけ待ってて!」
う~ん、レストランに行くときの女の子の服装ってどんなのなんだろ?
まあ、わかんないし制服でいいよな!
「お待たせー」
「せ、制服かよ……」
「え?も、もしかしてまずかった?」
制服じゃ入れない店とかの⁉
「いやいや、全然オッケー!」
「そ、そっか…。じゃあ早くいこうか!」
お腹すいたしね!
「え?ちょっと!」
何か後ろで言ってる気がするけど、早くイタリアンへ!
早くパスタ食べた~い♪