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400字物語  作者: 初風舞
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流転

私は見ている。目を覚ましたその時、どこかへ向かうその時、眠っているその時でさえ、あなたを見ている。けれども、私を視界の端に追いやるあなた。無視されるのはつらい。



私は願う。あなたが私という存在に気付くことを……。どうすれば、気付いてもらえるのだろう。日がな一日考えた。あなたが、私になれば。そう、あなたになれれば……。



あなたは私と共にある。あなたの考えは私の考え。ただあなたの真似をすればいい。そうすれば段々と、区別は消えてゆく。ひとつになったその時に、少しだけ目立てばいい。これであなたになれる。そしてあなたは影になる。



私はあなたを見ていない。あなたと共にあるけれど。いまはただ、この世界を楽しもう。あなたには、どんな世界が見えてるの。



私はあなたを見ている。あなたは私を見ていない。


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