表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/13

前田


男「大学生は持ちつ持たれつ」



女「この2人、仲がいいのか悪いの…どっちなのかしら?男の友情?」




「そんなところだと思う」


「男女の友情の場合だと紙一重になってしまうかしら?」


「どうだろう」




 前田は部屋に入ってくるなり僕のパソコンを覗きこんだ。


「まだやってんの?あはははははは~」

前田は笑った。さまになってる。


「何となくだよ」

机の前でのり弁の揚げちくわをかじり、僕は言った。前田は僕のベットにあぐらを掻きながら鮭弁の米を頬ばる。日曜の昼下がりの過ごし方は遊びに行かない限り、こんな感じだ。


「レポ書いたか?」


「いやまだ」


「脳内ばかり見てるからだ」

どうせ僕の書いたレポートを写すだけだ。

「うるさいな」


「進歩のないやつめ二ヒヒ」

ニヤニヤしやがって。

「お前はどうなんだよ?メールのことは?」

気になる質問をぶつけてみた。


「う~んまあまあかな」

真顔で前田は答える。


「なんだよ~まあまあってさ~もう飽きちゃったの?」

おどけた調子で僕は言った。


「…大きなお世話だ」


その時、前田の携帯がなった。すぐに前田は携帯を開き、慣れた手つきで、暗証番号を入力する。前田はジッとメールの文面を吟味しているようだ。


「なんだ?彼女からのメールかよ~」


僕は茶化す。



「…まあそんなとこだ。遊びに行かないかって」

悔しいが…


「行ってこいよ~脳内は『女』ばかりだろうが」


「はははは」


前田は笑った。



その後、僕たちはPS2のサッカーゲームをした。一昔前のデータだったけど、この選手は熱いとか、今はあそこに移籍したとかいいながら盛り上がった。2人の決着は中々着かなかった。




気のせいかゲームを始めて終始、前田は前髪を気にしていなかった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ