男であること?
女
「なんでこの人はこんなにも自分に自信がないの?」
男
「男はそんな部分もあるんだよ。一部の人は違うのかもしれない」
女
「不便よね」
男
「それだけ必死だってことだよ」
女
「行為に?愛に?」
男
「……」
女女女女女女女女女
女女女女女女女女女
女女女女女女女女女
女女女女男女女女女
女女女女女女女女女
女女女女女女女女女
女女女女女女女女女
はあ~
僕はため息をついた。自宅のアパートの一室で僕はパソコン のディスプレイに映る自分の脳内を見てさらに落ち込んだ。これでは前田と一緒だ。
喫茶店での出来事から一週間が経った。一週間、自分の暴挙を責めまくった。それがやっと収まってきた。そんなところだ。やっぱり僕は男だ…
そういえば一年前の「彼女」はどうしてるだろう。子供も生まれて旦那さまと楽しく暮らしているのだろうか?いやそうに違いない。あんないい人なんだ……
幸せならそれでいいはずだ
でも机の上に置かれている携帯電話を僕はチラリてしまう。ハッとして僕はパソコンに向き直った。
今度はアルファベッドで打ち込んでみよう。そう思った。
女女女女女女女女女
女女女女女女女女女
女女女HHH女女女
変変変変恋変変変変
変変変変変変変変変
態
打つ手なしか…
僕は思った。
ピンポーン~
そこまで考えると6畳1Kの部屋にチャイムが響いた。
扉の前に立った。どうせ新聞勧誘だろう。
もしくは……
前田だった。
とりあえず扉を開けてやる。
「よ!飯でも食べない?」そういうと、弁当屋の袋を目の前に差し出した。
しかしその姿もさまになってる。だから前髪は気にするな!
クソッタレ!
「ああいいよ~」
まあ…とは思いつつも大学生の一人暮らしは意外と寂しいもので、僕は家に彼を迎えた。ちょうど話し相手も欲しかったところだ。