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凛薔薇の永遠――紅い城の伯爵令嬢は血に笑う

作者:黒木 鈴音
カーネリア・ヴァーロン、十八歳。薄暮に染まる領地と廃れた城を受け継いだ伯爵令嬢は、誰より美しくあろうとした──そして誰より永く生きようとした。

伝説は噂として囁かれる。遠い祖先が“血の泉”を得たとき、家は繁栄し、若者は消えたと。城の塔の奥で見つかった古文書は、彼女にある取引を示す。代償を払えば不死が得られる。代償とは――「奪う」こと。

カーネリアは「永遠の美」を求め、その取引を受け入れる。やがて吸血の力を手に入れるが、それは決して祝福ではなかった。血に染まる薔薇は美しく咲くほどに周囲の命を枯らし、愛は歪み、嫉妬は毒となって人々をむしばむ。

彼女を愛した者、憎んだ者、裏切った者――登場人物は次々と地獄のような運命を辿る。正義も救済も通用しない。最後に残るものは、不変の美か、焼け落ちた城の灰か。誰も救われず、誰も報われない結末へと、薔薇はひたぶるに咲き乱れる。
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