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天使と悪魔の仲良し大作戦!〜目つきの悪い幼なじみと天使のような幼なじみの話のはずだったのに〜  作者: 桐見川真緒
1.9章《温泉回》

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41話「ほんとに疲れた(陸)うん、ほんとにね(美来)俺も休むか(優斗)」

一行はバスの中で揺られていた。陸は美来の隣、窓側の席で肘を付き、呆然としながら、外の風景を見ていた。


「なんかすごく長く感じたね」


美来が隣で陸に話しかけた。


「うん……」


陸は心の中では言いたいことが山ほどある。何故こんなギャグ展開にしたのかとか、あのバカ(真緒)が何を考えてるのか!とか……たが、とりあえず今だけはゆっくりしたい。いや、マジで。

すると、美来が後ろを見た。


「みんな寝てるねぇ」


美来の言葉に後ろを見ると、ババア以外みんなぐっすり眠っていた。

昨日の肝試しで本物の幽霊がわかってから、みんな夜にほぼ寝れなかったらしい。優斗、大丈夫だよな?


陸は少し優斗が心配になって前を見てみると、優斗は隈が少しあるが、ドリンクホルダーにエナドリ×5本あるのを見て、「大丈夫……なのか?」と思った。


すると、「ガシッ」っと後ろから音がした。


「う、うぅ……」


そんな呻き声を聞いて、陸は後ろをもう一度振り返ると、真緒が後ろの席に座っていた、紗良に頭を鷲掴みにされてうめいていた。

その光景を見た陸は、そのまま潰されろ。結構マジで思った。


「しっかし、ほんとに色々あったね」


後ろを見ていた陸に、美来は問いかけた。


「ほんとに……ね……」


陸は今回の温泉回を思い出すと、会議の後優斗が運転できる(矯正設定変更)や、陸たちをみんな強制的に肝試し参加させたり、真緒が女湯に入っていたり……。ちょっと待てよ?真緒が乱入したことで、ラブコメから本当にメタすぎるギャグ路線に変更されている……?そのことに陸は気づく。


「は、はは……」


陸は今後のことを考えて、頭を抱えた。

いきなり頭を抱えた陸を見た美来は、少し驚いたが、陸の思ったことを察して、陸の頭を撫でた。


「大丈夫だよ?多分?今後真緒管理する人出てくるって!」

「いればいいけどな……」

「大丈夫!今の完璧フラグっぽく言ったから!」


美来は落ち込む陸にしっかり今後、起こるであろうフラグを突き立てて、陸を励ました。


ーー


優斗は温泉宿からやっと、学校まで着いた。


「ふぅ……」


優斗は横を見ると、エナドリが8本ほどあるのを見て危なかった、ラスイチだったわ!と、心の中で思った。


「さて、着いたぞー」


優斗は後ろにいる陸や美来達に向けて、到着したことを少し大きな声で言ったが、反応がない。

優斗は反応がないことに気がつくと、後ろの方を見た。


「しぃ……」


後ろでは、ババアが静かにと合図を送っていた。その後ろを見ると、陸たち、みんな眠っていた。


優斗はそんなみんなを見て、少し笑った。そして、優斗も運転席に戻り、エンジンを切ると、


「俺も休むか」


そういうと、ゆっくり目を閉じた。

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