28話「私忘れたのなんで?(紗良)ホントにすみませんでしたぁぁあ!!!(真緒)あと私のターン来たの?(瑠美)」
「……おい」
正座の真緒、目の前にいるのはブチ切れ中の紗良。そして何故かその様子を見る陸。なんで俺いるの?(陸)だって陸視点だし?(真緒)
「なんで私の事、ま、た、忘れたの?」
「えっと……すみませんでしたぁぁぁあ!!!今回はマジで忘れてましたぁぁあ!!!」
紗良は今回の忘れられた経緯を聞いていた。そして即座に綺麗な土下座をする真緒。
「私、みんなとワイワイ、キャッキャしながら宿に行く予定だったんだけど?」
「ほんっっっっとにすみませんでしたぁぁあ!!!」
もう涙を浮かべながら話す紗良に、土下座謝罪するしかない真緒。
「なんで私だけ1人で新幹線乗って、バス乗って来てるの……なんで……」
もう、可哀想になってきた。(陸)マジですみませんでした(真緒)
ーー
一方、紗良忘却問題話をしてた陸たち以外は、浴衣姿で温泉町を堪能していた。
「瑠美!これおいしいよ!!(モグモグ)」
温泉街で温泉まんじゅうを頬張っていた真白は、瑠美に温泉まんじゅうを差し出しながら、モグモグしていた。
「ホントだおいしい……(モグモグ)」
瑠美も温泉まんじゅうを頬張りながら、店の中を見ると、
「まだまだ若いもんには負けん!」
「私だってヒロインだもん!!!」
美来と、千鶴子がレトロな格ゲーを繰り広げていた。なんでここまで来てゲームしてんの?あと、真白この後、夕ご飯なんだけど……(瑠美)おぉ、楽しんでるねぇ(真緒)
「心に入ってこないで……ロリコン変態……」
瑠美はボソッと言った。おっと、辛辣ゥ♪(真緒)え、キモ……(瑠美)ちょっと待って!それ1番傷つくんですけど!!!(真緒)
瑠美は空を見上げて、何となく陸の気持ちがわかった気がした。
ーー
「さて、次はどこ行く〜」
美来はニコニコしながら、先頭を歩いていた。
「アレとかどう?」
「いいねぇ〜、みんなで行こーよ?」
真白が指を差したのは足湯スポットだった。美来はみんなで行こうと私達の裾を引っ張ってた。この中で1番子供なの美来ちゃんだよね……