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天使と悪魔の仲良し大作戦!〜目つきの悪い幼なじみと天使のような幼なじみの話のはずだったのに〜  作者: 桐見川真緒
1.5章 時系列おかしいね会議《もはや原作者の茶番すとーりー》
20/40

20話「時系列おかしいね会議」


 ――収録スタジオ。

 天井に吊るされた照明、カメラ、そして中央に鎮座する巨大ホワイトボード。


 その前に、スーツ姿で腕を組む男が一人。


「えー……それではこれより、“『天使と悪魔の仲良し大作戦』総集編! 第1回・時系列おかしいね会議”を始めます」


 夜空優斗、元エリート刑事にして重度のシスコン。

 本日の司会である。


「参加者は全員着席済み……ってことで、ここで確認入れるぞ。美来、いるな?」


「いるけど!? なにその点呼!? てか、これ何なの!? なんで私ここいるの!?」


 未来――夜空美来。天使のような見た目のヒロイン代表。困惑の中で手を挙げる。


「次。塩田陸」


「……いや、俺も呼ばれたけど意味わかんねーし。なんで全話通してこんな目に遭ってんの、俺」


 ぼさぼさ頭の青年、塩田陸。表情はいつものように不機嫌気味である。


「白田真白」


「はーい! ギャグ要員代表として元気に参上です! え? 私メイン回まだですけど?」


 真白は机の下で風船ガムを膨らませながら、ひときわ大きな声を上げる。


「塩田瑠美」


「ん~、今回も私はツッコミと修羅場担当ね。はいはい、出席してるってば」


 悪魔系小悪魔、陸の従姉妹であり恋の爆撃魔。


「菜乃葉」


「……なんか、ひとりだけ空気じゃないですか? 私。焼きそばパンの回しか出てなくないですか?」


 緑髪の少女、やや被害者面。


「では……“占いババア”こと、松田千鶴子……っと」


「誰が“こと”よ。松田千鶴子で通してちょうだい。ババアって言ったら呪うわよ?あと今回初めて本名公開したわよ?」


 割烹着のまま参加している謎の老婆、今日も元気に不穏。


「そして本日のスペシャルゲスト……」


 ドアがバンッと開かれ、ピンクの光がスタジオに差し込む。


「はぁーい☆ みんなの創造主うみのおや♡! 原作者・桐見川真緒きりみがわまおちゃーん☆ 登場ですぅ~♡!」


 ガールズアニメ的ハイテンションで跳ねながら入ってくる、ピンク髪にセーラー服、そして謎の美少女ボイチェンボイス。


 中身はどう考えてもおっさんである。


「……お前が……作者……?」


 陸がめちゃくちゃイヤな顔をした。


「真緒ちゃん、今日もボイチェンONでーす☆ 『天使と悪魔の仲良し大作戦』、書いたのはわたしー☆ でも後半ちょっと飽きちゃってぇ~☆テヘペロ!」


「今なにかとんでもないことサラッと言ったな!?」


 未来のツッコミが冴える。


「まあいい。これで出席者は全員そろった。じゃあ議題に入るぞ」


 優斗がホワイトボードに力強く書く。


【時系列、設定バラバラすぎ問題】


「ほんとに訳が分からないことを、第三者に原作者が聞いたらしいそれを挙げてくぞ」


 優斗が次々とホワイトボードに書き出す。


  ・1話からだんだん話が適当になって言っている件

・美来誘拐の話がかなり適当になっている件

・瑠美、真白の戦線離脱について

・菜乃葉なかなか出てこない件

・忘れた人について

・各人物の設定かなりバラバラ問題の件

・ついでにみんなの名前の由来聞きたい件


「いやー☆それ、気づいたけど気にしなかった☆」


「気にしろォォォォ!!」


「そもそもね、わたしこの作品、最初“ちゃんとした青春恋愛モノ”にするつもりだったのぉ☆ でも、なんか途中からラブコメ書くのめんどくさくなっちゃってぇ~☆あとついでに「私こんなの書けないなぁ〜」ってなっちゃって☆」


「オイ!!!!」


 机をドンッと叩く瑠美。


「そのせいで妹属性と爆撃魔属性が混ざってキャラがブレたんですけど!? “あの時、キスしたじゃん?”ってセリフ、どの事件のことだったんですかね!?!?」


「うーん☆たぶん、夢かなんかで見たやつぅ☆ てきとー☆」


「この人……ガチで裁かれるべきでは……?」


「というわけで、次回からは“各話の矛盾”について時系列を再検証していく!」


「え、もしかしてマジで一話ずつやるの……?」


 陸のげんなりした顔に、優斗がニヤリと笑った。


「当たり前だろ。俺は本職、捜査官だったんだ。証拠と時系列は命だ」


「お前、こんな真面目だったの?」


「元ネタは優しいの優にたまたま北斗見てたから優斗☆ そこに警察要素乗せたらこうなったの☆あとついでにシスコンも入れたし☆」


 真緒が手を挙げて補足。いらん説明多いな!


「うわー、もうツッコミ追いつかないわこれ……!」


 未来は椅子の背にもたれながら、すでに限界の表情を浮かべていた。


「あと言い忘れてたけど、次回から原作者がマジで自由に書くからね((おも)には陸視点で)」


「ついに何とかなるのか……?(陸)」

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