1-7 『精気』
誤字脱字、下手な文の構成にはなってると思いますが、大目に見てくれたら幸いです。((*_ _))ペコリ
今までのループを振り返ると、もしゴンが屋敷に残ってくれるならこの地獄を変えられる可能性がある。ダイニングルームで朝食を済ませた優輝は図書室へ、俺は早速ゴンに話しかけてみた。
「なぁ、ゴン少し話があるんだがいいか?」
「お、なんだどうした?」
いきなり助けてくれと懇願するのも変だ。イヴのようにゴンも俺を疑っていたらまずい。
「一緒に軽くトレーニングでもしないか?俺も体術には自信があるんだ!」
相手の得意なものに合わせて、信用を得る。ラポール現象を起こすんだ。
「俺にトレーニングを申し込むとは、是非ともやろう!」
俺は1階にあるトレーニングルーム室に連れて行かれた。そこには大量の用具が置いてあった。どれも元いた自分の世界の物と似ていた。
「俺はいつもここを部屋として使ってんだ。」
「ここで寝るのか?」
「いつも床で寝そべってるぞ。そんなことよりも、なんのトレーニングをやりたいんだ?」
「スパーリングをしたい!」
「スパーリング?何言ってんだ?」
あれ?どうやらこの世界ではスパーリングという単語がないらしい。これでは怪しまれる。
「あーいや、少し軽く殴り合いしないか?」
「シュパーリングか、いいぞ!」
こうしてバンテージを渡され、ステージに立たされた。
まずはゴンの実力を確認してみたい。もしゴンがトカゲ亜人に勝てる力を持っているなら。もう誰も傷つけるわけには行かない。それに俺の精神的な体力も限界だ。
リズムを立てながら戦闘体制を整えるゴン。喧嘩なんてほぼやらない俺に勝てるはずがない。だが、ここで少しでも信頼を勝ち取らないとあの運命が変えられるかわからない。
少しずつ、近づきながら頭を狙う!
お互いの距離が縮み光の拳が打てる距離まで来た。
今だ!そう思いながら右拳を頭に狙った。しかし、ゴンはゴリラの見た目とは裏腹に素早く上体を崩して回避し、右拳が俺の顔面を殴り飛ばした。
「ブハ!」
リングで横たわる俺を驚きながら見るゴン
「まてまて、お前バフ使わないで俺とシュパーリングをやろう言ったのか!?」
「バ、バフ?」
ダメだこりゃと訴えるような顔で俺を見つめた。それほど世間知らずなことなのだろう。
「バフっていうのはな、自分の身体や、魔法を一時強化できる祈祷だ。代表的なものを挙げるとするなら、誓いとかだな。」
「もしかして『王国に誓って』ってやつもか?」
「あぁ、それもそうだな。」
だから路地裏から王国に行く時、ラミは並外れた身体能力をしていたのか。
「お前精気をうまくコントロールできないのか?」
「まぁ、ずっとニートしてたもんだから…」
「仕方ない、軽いバフ程度なら教えてやれる。」
「まじで!?」
こうして祈祷と精気に使い方を教えてもらうことになった。
「まず精気は息を吐くような感覚で体から放出するんだ。」
「息を吐くような感覚?」
「精気は詳しく解明されていないが、確実なのは体のあちこちから放出して魔法や、祈祷を使うことが出来るんだ。」
「その放出方法はどうやるんだ?」
「簡単だ。使いたいと思った魔法、祈祷を頭で考えるんだ。考えたら、それを息を吐くように体から出すイメージをしてみろ。」
「イメージ…」
俺は目をつむり考えた。トカゲ亜人を倒すための魔法はなんなのか。
火、水、、草、雷
定番なものすべてを想像した。それでも、精気が体から放出されたような感覚はなかった。そんなことをしていたら数分経っていた。
「なぁ、今が無理ならまた今度やらねぇか?」
俺はこんなこともできないで、優輝や、アスラを救えるのか?
何もできないであいつに殺されていいのか?
その時俺の頭にはラミの誓いが出てきた。
誓い…もし、今誓いができるなら、親友や、アスラを救うためなら何でも誓おう。
絶対に、みんなを助ける!
「光!お前!」
驚いたかのような声で呼びかけたゴンに、目を開いた。
でも、何も変化はなかった。
「なんだよ、いきなり呼び掛けて。」
「お前気付いてないのか!お前は今、祈祷に成功したんだよ!」
俺は何度か瞬きをした。その時、自分にも違和感があることに気づいた。なぜなら、微かにだけど、自分の周りから薄黄色い靄が出ていた。
「お前は何を考えた?」
「俺は…みんなを助けるための誓いを…」
いきなり俺とゴンは目を合わせた。なぜなら勘づいていたからだ。
イヴが大量の精気を放出してこっちに近づいていることに。
「光下がってろ、俺が説得する。」
バコォン!
トレーニングルームのドアを蹴破って入ってきたイヴ。
イヴの右手には、優輝がいた。引きずってここまで連れてきたんだ。
「優輝!」
「僕は何ともないんだけど!なぜか、イヴが暴れだして!」
「黙っててください外道。ウェザー様、その方を、私にください。」
俺を睨みながら話すイヴ。
「イヴ誤解だ。俺が祈祷を使わせたんだ。」
「誤解?普通とは思えないほどの精気量を放出しといてですか?」
「あーそうだ。光には、俺たち以上の潜在能力を持っている可能性がある。」
少しずつ重くなる空気。言葉が重くなっていくゴンとイヴ。俺も優輝も黙ってみることしかできない。
「お前も見てわかるだろ、どんな祈祷を使ったか。」
「確かに祈祷ですが、リスクとなる者ならば排除するべきです。」
「おい、番人は俺だぞ。何もしていない客さんを殺したりしたら、ラミが忙しくなるだろ。それにラミから聞いた話、優輝は神威者なんだろ。神威者を殺したら、それこそ後で面倒になる。頼むから精気抑えてくれ。」
イヴは精気を抑えた。俺は少しずつだが、自分も相手も、精気を使っているか使ってないか、感覚的に理解できるようになってきていた。だが、おかしいことにこの部屋に入ったときからなぜか優輝にも軽く精気が放出されているような気がする。
「わかりました。今は抑えます。ですが、少しでも変な動きをすれば、私は真っ先にどちらかを殺します。」
「その辺は、俺が見とくから任せろ。少しは番人を信用してくれよ。」
少しの沈黙が続く。
「私は夕食の支度をしていきます。」
そう言い、優輝をそっと地面に置いて1階へ降りた。
「ほんとは今日外のやつらとトレーニングする予定だったんだがな、こりゃ中止だな。」
「ほんとに助かったゴン。ありがとう。」
「気にすんな。俺はイヴが何かしないか少し見張っておく。お前たちは好きにしててくれ。それと光、お前は相当な力を持ってる。今度ちゃんとシュパーリングをしようじゃないか。」
「おう!」
そしてゴンはイヴの後を追った。
「何がどうなってるの?」
「聞いて驚くなよ。俺は祈祷を使ったんだ!」
「祈祷?なにそれ?」
俺は祈祷について優輝に話した。
「へぇ!すごいじゃんそれ!僕にも教えてよ!」
「教えたいのはやまやまなんだが、漏れ寸だから、トイレ行かせてくれ。」
「もー、タイミング悪いよ。」
「すまんすまん。あとでちゃんと教えるから!」
そして俺はトレーニングルームにある個室のトイレに駆け込んだ。
間違いがなければドアは赤くなるはず。
そう思ってるとドアが赤くなった。
やっぱりな、2回目のループでドアが赤くならなかったのはアスラと決めた『誰にも言わない』という約束を優輝に話したせいで約束を破ったことになった。だから、シャシが信用せず俺の目の前にドアをスポーンさせるという行動を移さなかったというところだろう。
「もう出ちゃう!って光さん!?」
堂々座ってる俺に驚いたアスラ。
「よ、久しぶり。」
「ちょ、もう漏れちゃうからどいてええ!」
そう言い何かに引き寄せられるかのように赤い扉の中に入れられた。
扉が開いた。
「シャシなんてことしてるの!」
「えー?だってこの方がおもしろうそうじゃん?」
やっぱり、会話も同じ。このままなら成功するか?
──光はある計画を立てていた。それは、イヴや、ゴンを100%信頼を勝ち取るためには、アスラとの友好な関係を見せることで、あの二人は信頼するのではと。もし、ここで信頼を勝ち取ることが出来れば、トカゲ亜人をリンチにすることが出来るのではという計画だ。
「光さんごめんね。シャシがお馬鹿さんで。」
「いや全然、気にしてないから安心してくれ。」
気まずそうにしているアスラ。黙ってるわけにもいかない。
「アスラって可愛いよな。」
「えぇ!?」
ここで素直に伝えないといけない。
「光さんは本当に私に何も思わないないの?…」
「俺は誰も嫌いじゃない、逆にみんなと楽しくしていたいしな。」
「光さんってほんとにお馬鹿な人ね。」
「お仲間さんがお呼びだよー?」
そうシャシは言い俺を吹っ飛ばした。
「また夜ね」
バタン!
ドカン!
「痛ったぁ!」
アスラが『また夜ね』と言ったと同時にドアが閉まった。
それと俺は思いっきり吹っ飛ばされて腰を変に打った。
目の前のトイレのドアを見たら赤くはなくなっていた。
「まじで、毎回痛てぇな。」
「光大丈夫かい?」
ぶっ倒れてる俺を見て言う優輝
「あぁ、大丈夫だ。それより、精気の使い方教えてやる。」
「ありがとう!」
俺は優輝に精気の使い方を教えた。
「なるほど?ということは、想像が精気の鍵となるのかな?」
「多分そうだろう。」
「実は僕、さっきラミに勉強を教えてもらっていたんだ。それで、この世界の文字が少し読めるようになったんだけど、魔導書なのかな?多分、魔法を扱うための本を読んだんだ。それをやってみるよ!」
「魔導書?」
俺たちは庭に出て、優輝の魔法を見てみることにした。ただ、事故があっては怖いから俺は遠くから優輝のことを見守ることにした。
「まずは、精気の感覚だ!それが出来たら、魔導書に書いてたことをやってみろ!」
「おーけー!」
優輝は目をつむった。が、数秒もしないうちだった。直感だが、優輝の体から精気が出ている感覚を感じ取れる。
優輝は目を開けた。まるで、何かをつかみ取ったかのような顔をして。
「あるープを振り返ると、もしゴンが屋敷に残ってくれるならこの地獄を変えられ得る可能性がある。ダイニングルームで朝食を済ませた優輝は図書室へ、俺は早速ゴンに話しかけてみた。
「なぁ、ゴン少し話があるんだがいいか?」
「お、なんだどうした?」
いきなり助けてくれと懇願するのも変だ。イヴのようにゴンも俺を疑っていたらまずい。
「一緒に軽くトレーニングでもしないか?俺も体術には自信があるんだ!」
相手の得意なものに合わせて、信用を得る。ラポール現象を起こすんだ。
「俺にトレーニングを申し込むとは、是非ともやろう!」
俺は2階にあるトレーニングルーム室に連れて行かれた。そこには大量の用具が置いてあった。どれも元いた自分の世界の物と似ていた。
「俺はいつもここを部屋として使ってんだ。」
「ここで寝るのか?」
「いつも床で寝そべってるぞ。そんなことよりも、なんのトレーニングをやりたいんだ?」
「スパーリングをしたい!」
「スパーリング?何言ってんだ?」
あれ?どうやらこの世界ではスパーリングという単語がないらしい。これでは怪しまれる。
「あーいや、少し軽く殴り合いしないか?」
「シュパーリングか、いいぞ!」
こうしてバンテージを渡され、ステージに立たされた。
まずはゴンの実力を確認してみたい。もしゴンがトカゲ亜人に勝てる力を持っているなら。もう誰も傷つけるわけには行かない。それに俺の精神的な体力も限界だ。
リズムを立てながら戦闘体制を整えるゴン。喧嘩なんてほぼやらない俺に勝てるはずがない。だが、ここで少しでも信頼を勝ち取らないとあの運命が変えられるかわからない。
少しずつ、近づきながら頭を狙う!
お互いの距離が縮み光の拳が打てる距離まで来た。
今だ!そう思いながら右拳を頭に狙った。しかし、ゴンはゴリラの見た目とは裏腹に素早く上体を崩して回避し、右拳が俺の顔面を殴り飛ばした。
「ブハ!」
リングで横たわる俺を驚きながら見るゴン
「まてまて、お前バフ使わないで俺とシュパーリングをやろう言ったのか!?」
「バ、バフ?」
ダメだこりゃと訴えるような顔で俺を見つめた。それほど世間知らずなことなのだろう。
「バフっていうのはな、自分の身体や、魔法を一時強化できる祈祷だ。代表的なものを挙げるとするなら、誓いとかだな。」
「もしかして『王国に誓って』ってやつもか?」
「あぁ、それもそうだな。」
だから路地裏から王国に行く時、ラミは並外れた身体能力をしていたのか。
「お前精気をうまくコントロールできないのか?」
「まぁ、ずっとニートしてたもんだから…」
「仕方ない、軽いバフ程度なら教えてやれる。」
「まじで!?」
こうして祈祷と精気に使い方を教えてもらうことになった。
「まず精気は息を吐くような感覚で体から放出するんだ。」
「息を吐くような感覚?」
「精気は詳しく解明されていないが、確実なのは体のあちこちから放出して魔法や、祈祷を使うことが出来るんだ。」
「その放出方法はどうやるんだ?」
「簡単だ。使いたいと思った魔法、祈祷を頭で考えるんだ。考えたら、それを息を吐くように体から出すイメージをしてみろ。」
「イメージ…」
俺は目をつむり考えた。トカゲ亜人を倒すための魔法はなんなのか。
火、水、、草、雷
定番なものすべてを想像した。それでも、精気が体から放出されたような感覚はなかった。そんなことをしていたら数分経っていた。
「なぁ、今が無理ならまた今度やらねぇか?」
俺はこんなこともできないで、優輝や、アスラを救えるのか?
何もできないであいつに殺されていいのか?
その時俺の頭にはラミの誓いが出てきた。
誓い…もし、今誓いができるなら、親友や、アスラを救うためなら何でも誓おう。
絶対に、みんなを助ける!
「光!お前!」
驚いたかのような声で呼びかけたゴンに、目を開いた。
でも、何も変化はなかった。
「なんだよ、いきなり呼び掛けて。」
「お前気付いてないのか!お前は今、祈祷に成功したんだよ!」
俺は何度か瞬きをした。その時、自分にも違和感があることに気づいた。なぜなら、微かにだけど、自分の周りから薄黄色い靄が出ていた。
「お前は何を考えた?」
「俺は…みんなを助けるための誓いを…」
いきなり俺とゴンは目を合わせた。なぜなら勘づいていたからだ。
イヴが大量の精気を放出してこっちに近づいていることに。
「光下がってろ、俺が説得する。」
バコォン!
トレーニングルームのドアを蹴破って入ってきたイヴ。
イヴの右手には、優輝がいた。引きずってここまで連れてきたんだ。
「優輝!」
「僕は何ともないんだけど!なぜか、イヴが暴れだして!」
「黙っててください外道。ウェザー様、その方を、私にください。」
俺を睨みながら話すイヴ。
「イヴ誤解だ。俺が祈祷を使わせたんだ。」
「誤解?普通とは思えないほどの精気量を放出しといてですか?」
「あーそうだ。光には、俺たち以上の潜在能力を持っている可能性がある。」
少しずつ重くなる空気。言葉が重くなっていくゴンとイヴ。俺も優輝も黙ってみることしかできない。
「お前も見てわかるだろ、どんな祈祷を使ったか。」
「確かに祈祷ですが、リスクとなる者ならば排除するべきです。」
「おい、番人は俺だぞ。何もしていない客さんを殺したりしたら、ラミが忙しくなるだろ。それにラミから聞いた話、優輝は神威者なんだろ。神威者を殺したら、それこそ後で面倒になる。頼むから精気抑えてくれ。」
イヴは精気を抑えた。俺は少しずつだが、自分も相手も、精気を使っているか使ってないか、感覚的に理解できるようになってきていた。だが、おかしいことにこの部屋に入ったときからなぜか優輝にも軽く精気が放出されているような気がする。
「わかりました。今は抑えます。ですが、少しでも変な動きをすれば、私は真っ先にどちらかを殺します。」
「その辺は、俺が見とくから任せろ。少しは番人を信用してくれよ。」
少しの沈黙が続く。
「私は夕食の支度をしていきます。」
そう言い、優輝をそっと地面に置いて1階へ降りた。
「ほんとは今日外のやつらとトレーニングする予定だったんだがな、こりゃ中止だな。」
「ほんとに助かったゴン。ありがとう。」
「気にすんな。俺はイヴが何かしないか少し見張っておく。お前たちは好きにしててくれ。それと光、お前は相当な力を持ってる。今度ちゃんとシュパーリングをしようじゃないか。」
「おう!」
そしてゴンはイヴの後を追った。
「何がどうなってるの?」
「聞いて驚くなよ。俺は祈祷を使ったんだ!」
「祈祷?なにそれ?」
俺は祈祷について優輝に話した。
「へぇ!すごいじゃんそれ!僕にも教えてよ!」
「教えたいのはやまやまなんだが、漏れ寸だから、トイレ行かせてくれ。」
「もー、タイミング悪いよ。」
「すまんすまん。あとでちゃんと教えるから!」
そして俺はトレーニングルームにある個室のトイレに駆け込んだ。
間違いがなければドアは赤くなるはず。
そう思ってるとドアが赤くなった。
やっぱりな、2回目のループでドアが赤くならなかったのはアスラと決めた『誰にも言わない』という約束を優輝に話したせいで約束を破ったことになった。だから、シャシが信用せず俺の目の前にドアをスポーンさせるという行動を移さなかったというところだろう。
「もう出ちゃう!って光さん!?」
堂々座ってる俺に驚いたアスラ。
「よ、久しぶり。」
「ちょ、もう漏れちゃうからどいてええ!」
そう言い何かに引き寄せられるかのように赤い扉の中に入れられた。
扉が開いた。
「シャシなんてことしてるの!」
「えー?だってこの方がおもしろうそうじゃん?」
やっぱり、会話も同じ。このままなら成功するか?
──光はある計画を立てていた。それは、イヴや、ゴンの信頼を勝ち取るためには、アスラとの友好な関係を見せることで、あの二人は信頼するのではと。もし、ここで信頼を勝ち取ることが出来れば、トカゲ亜人をリンチにすることが出来るのではという計画だ。
「光さんごめんね。シャシがお馬鹿さんで。」
「いや全然、気にしてないから安心してくれ。」
気まずそうにしているアスラ。黙ってるわけにもいかない。
「アスラって可愛いよな。」
「えぇ!?」
ここで素直に伝えないといけない。
「光さんは本当に私に何も思わないないの?…」
「俺は誰も嫌いじゃない、逆にみんなと楽しくしていたいしな。」
「光さんってほんとにお馬鹿な人ね。」
「お仲間さんがお呼びだよー?」
そうシャシは言い俺を吹っ飛ばした。
「また夜ね」
バタン!
ドカン!
「痛ったぁ!」
アスラが『また夜ね』と言ったと同時にドアが閉まった。
それと俺は思いっきり吹っ飛ばされて腰を変に打った。
目の前のトイレのドアを見たら赤くはなくなっていた。
「まじで、毎回痛てぇな。」
「光大丈夫かい?」
ぶっ倒れてる俺を見て言う優輝
「あぁ、大丈夫だ。それより、精気の使い方教えてやる。」
「ありがとう!」
俺は優輝に精気の使い方を教えた。
「なるほど?ということは、想像が精気の鍵となるのかな?」
「多分そうだろう。」
「実は僕、さっきラミに勉強を教えてもらっていたんだ。それで、この世界の文字が少し読めるようになったんだけど、魔導書なのかな?多分、魔法を扱うための本を読んだんだ。それをやってみるよ!」
「魔導書?」
俺たちは庭に出て、優輝の魔法を見てみることにした。ただ、事故があっては怖いから俺は遠くから優輝のことを見守ることにした。
「まずは、精気の感覚だー!それが出来たら、魔導書に書いてたことをやってみろー!」
「おーけー!」
優輝は目をつむった。が、数秒もしないうちだった。直感だが、優輝の体から精気が出ている感覚を感じ取れる。
優輝は目を開けた。まるで、何かをつかみ取ったかのような顔をして右腕を前に突き立て、左腕で右腕を押さえた。
「火ノ玉!」
そう言うと優輝の右手から手のひらサイズの火の玉が出てきた。
「おい!それどうすんだよー!」
「わ、わかんない!」
すると勢いよく火の玉が撃たれた。
「うわぁ!」
「おい!」
撃ったと同時に優輝は倒れこんだ。俺は急いで優輝に駆け寄った。
「おい!大丈夫か!?」
「だ、大丈夫。だけど、火の玉どこ行った?」
撃った痕を見てみたが、噴水をぶっ壊していた。
「まずい、どうしよう!」
「落ち着け!ここは、魔法の世界。なんとかできるだろ!」
黙っていてもいつか絶対ばれるから、俺たちはゴンに相談することにした。
トレーニングルーム
「はぁ?庭の中央にある噴水を壊したって?」
「まじですまん。こうなるとは思ってなかった。」
「本当にすいませんでした。」
「あのな、一応人の家にいるんだからよ、勝手に魔法とか使われたら困るぞ。」
「はい、すんません。」
「すいませんでした。」
頭を下げていると美味しいそうな匂いがしてきた。顔をあげて横を見るとイヴがいた。
「ウェザー様、お客様、お食事の用意が出来ました。」
「もうそんな時間か、噴水のことはラミに話しとく。とりあえず、飯でも食っとけ。」
こうしてゴンを含めたみんなで食事をして、風呂場へと向かった。
ここまでは順調、ここからどうトカゲ亜人を倒すかが問題だ。
いかがでしたでしょうか。もし何か不満や、感想、意見などありました言ってください。今後の物語を書くための補助にさせてもらいます!
投稿が遅れてしまい、すいません!3週間原因不明で体調を崩したり、試験期間だったりで遅れてしまいました!