1-1 『転移したらありきたりな件じゃなかった』
人生で初めて小説を書きました。誤字脱字、下手な文の構成にはなってると思いますが、大目に見てくれたら幸いです。((*_ _))ペコリ
──その昔、この世界には人類と妖怪、そのハーフ怪人という3つの種族がいました。
ですがある日以降、人類と妖怪、怪人たちは戦争になってしまいました。
そして、妖怪と怪人たちは、為す術なく絶滅しました。
「っていう意味わからないおとぎ話あるじゃん?
あれさー絶対本当にあった昔話だと思うんだよねぇ。」
──と興奮した様子で通話越しから都市伝説を語る俺の男幼馴染島田優輝。
真面目くんで眼鏡をかけている。黒髪七三アップバングパーマだ。身長は174cm。見た目は弱々しい感じのオカルトマニアだ。高校は別だが、それでも仲良くしてる親友さ。
「あーそうだな。ってか都市伝説を語りに集合したんじゃねぇだろ!」
──まじで何やってるんだろうと思いつつツッコミをする俺は菅原秀光
俺は真面目くんで黒髪フェザーパーマだ。身長は180cm。筋肉質ではあるが、筋トレはしていないアニオタだ。優輝からは光って呼ばれてる。
──実は俺らは大学受験が目の前にある、17歳の高校3年生なのだ。しかし、俺たちはまだ志望校すら決まっていない。それどころか、行ける大学すらあるか、ないかだ。
さすがに危機感を持った俺たちだが、どうもこの感じだと大学なんて決まりやしない。
「やっぱりさ、僕百鬼夜行とか、地球空洞説とか、そういう都市伝説を使った大学に行きたいな。」
「都市伝説を使った大学って逆にあるのかそんなところ?」
「そうでもしないと僕の行ける大学なんてないよ!それに、養親に迷惑かけれないから、お金のことも考えないといけないし…」
弱々しくなりながら優輝は言った。
──優輝は養子で育った人だ。養親は全然いい人だ、だからこそ優輝はあまり養親に負担をかけたくないんだろう。
しばらくの沈黙が続く中優輝は言った。
「真夜中だけど一緒にコンビニ行かない?」
──奇遇だな俺も行きたいと思っていた。なぜなら、今深夜3時!エナジードリンクがないとぶっ倒れてしまう。
「いいぜ。じゃあいつものコンビニに集合な。」
──俺は白いシャツと黒の長ズボンに黒いコートを着てコンビニに行くことにした。
そして十数分後。
「おまたせ~」
──そう言い現れたのは全身真っ白な上着と長ズボンを着てきた優輝だった。
──いつも俺たちが買い物しているコンビニに着いた俺たち。もちろん俺たちが買うのはエナジードリンクと夜食のカップラーメン!それと小腹がすいたとき用のポテチ!
「やっぱお前もこれが目的でコンビニ行きたかったのか。」
「逆にこれ以外で深夜のコンビニ行ったことないでしょ。」
大学も控えてる馬鹿な俺たちだけど考えてることは同じだなと思いながら、二人は笑った。携帯を見るともう4時頃だった。
「んじゃあ買ったことだじ、帰るとするか!ありゃ!」
「そうだねってうわ!」
──優輝の肩と組んで帰ろうとしたが、肩を組みながら俺は落ちるように転んで優輝と一緒に倒れてしまった。
「痛ってえええって大丈夫か優輝って──」
──そういいながら倒れてる優輝を見た。しかし優輝の見た先の地面が朝かと思うくらい明るかった。
──おかしいな今深夜のはずだ。それにいきなりスクランブル交差点にいるくらいの声の多さになってる?
そう思いながら優輝を起こして一緒に周りを見渡した。
そう、そこは
俺たちの知っている世界じゃなかった。
俺たちは唖然とした。
「お、おいこれってドッキリとかじゃないよな?」
震える声で優輝の目を見て尋ねた。
「これってもしかして異世界転移ってやつなんじゃない!?」
オカルトマニアの優輝はわくわくそうにしている。
「ま、待ってくれ待ってくれ。これはさすがにドッキリに違いな──」
「現代の力でここまで完璧なドッキリができると思う!?」
秀光の発言を遮るように優輝は言った。
それもそうだ。中世時代らしい家、馬車のような乗り物が多く走っており、普通にそこら中を歩く亜人。ドッキリにしては風景のレベルが違うのだ。
──俺は気絶しそうになった。
「光大丈夫かい?」
──心配そうに聞く優輝に俺は
「大丈夫なわけねぇだろ!」
っと大声で言った。
「確かに俺は異世界転生や、転移物語は好きだけどよ!それは見る側だから好きであって、俺が異世界転移するのは怖いに決まってるだろ!」
──少し泣きそうになりながら話す。
「光一旦落ち着こう!周りに変な目で見られてるからいったん人気の無いところに行こう!」
──僕は逃げるように路地裏に光を連れて行った。
秀光は座って下を向きながら泣いていた。
数十分経って、秀光は落ち着いた。
「すまん。少し取り乱してた。」
──まだ下を向いている。それほどショックなのだろう。
「いや実は僕も緊張してる。」
この時優輝の頭には様々な考察があった。なぜ異世界転移したか、この世界はなんなのか。
「優輝なんか考えはあるか?…」
不安そうに尋ねた秀光
「正直言うとわからない。」
──僕らは呼ばれたわけでもなく、転移する理由も作っていない。
それなら理由はなんだ?
優輝は考え事で頭がいっぱいだ
「とりあえずまずは情報収集を──」
優輝の発言が止まった。
──俺は違和感を感じ、顔をあげ優輝の目線の先をみた。
そこにはいかにも盗賊らしい服装したやつらだ。25歳くらいのデブおっさんと、外国人のような顔立ちをしたイケメン青年と、トカゲのような亜人がいた。
薄気味悪いニチャ顔でこっちに近づいてくる。
「あの、何かありました?」
少し考えながら聞く優輝
──異世界転移ならミッションくらいあるのは当たり前か。
「言っとくが、俺たちは選ばれた戦士だぞ。」
そう言いながら少し笑って立ち上がる秀光。
さきほど泣いていたやつとは思えないくらい切り替えの早さがすかった。
トカゲ亜人が口を開いた
「有り金をすべて渡せ。そうすれば見逃す。」
トカゲ亜人が日本語を話したのだ。
「異世界でも日本語は話せる…なるほど…」
そうずっと考察し続ける優輝
一方秀光は結構焦っていた。
──やべぇ自信満々に『選ばれた戦士だぞ。』とか言ったが、実際どんな能力が使えるかわからねぇし、まず能力があるかすらわからねぇ。しかも俺結構喧嘩とか苦手なんだよ。転移したらありきたりな件じゃなかったかぁ。
そう思いつつ秀光は両拳を握る。
「どうやら交渉する気はないようだな。」
トカゲ亜人がそういうと2人の盗賊が走ってきた。
──やっぱ怖ぇ
「逃げるぞ優輝!」
そう言いながら二人は路地裏の奥まで走った。
走りに走った。
しかしそこは行き止まりだった。
「おいおい嘘だろ、こういうときって大体俺たちが覚醒して、能力を手に入れて異世界最強になるっていう定番じゃねぇのかよ」
「何か使えないか適当にやるしかない!それがだめなら暴力で解決するかないよ!」
後ろから盗賊が迫ってきてる。秀光も優輝も適当なことを言ったり、やったりした。しかし何も起きなかった。
「もう拳でやるしかねぇ!」
そう言いながら秀光は外国人らしい青年を殴りに行った。
「おりゃ!」
「ぐはぁっ!」
その拳は顔面にあたり見事ダウンさせた。
「初めて人殴ったぁっつーか痛って!」
その隣にいた25歳くらいのデブが殴りかかろうとした。
「うわあああああああ!」
「ぬおぉ!」
その瞬間デブは思いっきり弾け飛んだ。
優輝が思いっきり体当たりしたのだ。
そのままデブは壁に頭をぶつけ気絶した。
そして2人の盗賊がダウンした。
「意外とちょろいもんだな」
「そうだね。で、最後は」
そう言いながら2人はまっすぐ向き目の前にいるトカゲ亜人を見た。
「まったくこれだから改人は」
「怪人!?」
優輝は反応した
それと同時にトカゲ亜人は片手をあげた。
そこに出したのは人の顔2個分くらいの炎の玉。
それもかなりの距離があるのに暑いと感じるほどだ。
「おいおい嘘だろ!?魔法も使えねぇ俺たちにそんなことするのかよ!?」
トカゲ亜人は笑いながら
「この世界は弱肉強食ってやつなんだよ!」
と言い秀光たちに投げた。
──やっべええ!?
そう思いながら秀光は優輝を抱いてかばった。
しかし、何も害がない。
さらにはさっきまで暑かったのに今では全然何も感じない。
見てみると
何!?という表情をしたトカゲ亜人の顔もあった。
「弱いものいじめはなんだってよくないことだよ~?」
そう話した声の主はトカゲ亜人の奥にいた。
そこには女子が立っていた。それも同じ年くらいだった。
赤色の髪をしたウルフカット、まん丸い目、そこにある可愛い泣きぼくろ。彼女の表情は優しくて真剣そうな感じだ。
身長はセンチくらいで。服装は灰色が基準となったドレスを着ており、上胸が露出している。
トカゲ亜人が振り返りながら言う
「貴様は…」
自信満々で薄ら笑う顔をしながら少し大きい胸に手を添えて話した。
「あたしは王国とその秩序を守る者神威者である!名は
スカーレット・ラミだ!」
いかがでしたでしょうか。もし何か不満や、感想、意見などありました言ってください。今後の物語を書くための補助にさせてもらいます!