タイムリミット0
バーンレシアを刺してしまった勇者!
だが異変が?
「あーっはっは!やったぞ!バーンレシアを殺した!これでこの国はワシの物じゃ!はっはっはーーーー」
大臣が嬉しそうに高笑いをしている。
それはそうだろうな……。
目的の女を殺し、王印を手に入れさえすればこの国を乗っ取ることが出来るんだからな。
王族はバーンレシア1人、血が途絶えるんだ、新しい王族になれるんだ、望んだ結果が手に入る、最高の瞬間だろう。
後5秒
「ジルワールゥゥ!!!貴様ァァァ!よくも僕に……僕にバーンレシア様をォォォ!」
涙を流しながら叫ぶ勇者。
後3秒
「勇者!貴様もいい働きをしたぞ!フフフ……このワシの為にな!最早恐れるものはない!ガキ共も弱い!勇者には勝てまい、王族もいない……いや!このワシの国の!初めの王族にこのワシがなるんだ!はっはっはー!」
「「1秒」」
俺とセルフィが同時に最後のカウントダウンをする。
「さぁ!勇者!バーンレシアの死体と一緒にこちらに来るがいい!そして!王印をこのワシに!」
大臣がそう叫ぶ。
だが……勇者は動かない。
いや……動けない。
「剣が……抜けない……?いや、動けない!」
「タイムリミットだ」
「タイムリミットです」
さぁ……時間だ!
突如勇者の身体が、霜に覆われ始める。
「4重詠唱!アイスバインド!」
ウルナの声が城壁の上から聞こえ、勇者の身体に氷の帯と鎖が至る所に絡まる。
「ダメだ!こんな魔法じゃ僕には!…………えっ……効かない……はず……効いている!?」
「勇者、終わりの時間だ……」
辺り一帯が少しづつ霜に覆われ凍り始める。
これが勇者に対しての策。
絶対零度・霜の拘束結界。
応用改編によって合わせた俺の新しい魔法。
ただ、これ1つじゃない、これだけで効力があれば最初から使っている。
もう1つのスキル、罠化、それに罠魔法。
この2つを更に組み合わせた。
魔法を罠化し、条件によって発動する物に変える。
これが大変だった……。
条件を絞れば絞るほど効力は上がるが……勇者に効くようにする為に絞りまくった。
もう対勇者専用魔法にするまでに絞った。
条件1
勇者の称号を授かっている、もしくは勇者と認められているもの。
条件2
対象が罠化魔法に10秒接触している、もしくは手に持つ武器で触れている。
条件3
対象が通常状態ではない、もしくは操られている。
条件4
対象が疲労状態である。
条件5
術者より対象が強者である事。
以上、条件付けだ。
いや……マジで無理すぎた。
「な、何をやっている勇者!そんな物!早く抜け出してこちらに来るんだ!」
大臣が慌て始めている、が、無理だ。
この状態に追い込む為にどれだけ苦労したか……。
限界突破は予想外だった、前の戦闘の時に強化を使おうとしていたが……普通の強化位かと思っていたが……。
まさか限界突破とはな……ステータスだいぶ上がる能力だろう?多分。
反動も凄そうだが……操られている勇者じゃ制御出来てないだろうから。
「あぁ……ありがとう……これで僕は……死ねるんだな……だが……バーンレシア様が……」
「私が何か?」
城壁の上から更に声が掛かる
そこには白い服を身にまとったバーンレシアがそこにいた。
生きています!
バーンレシア!
誰を刺した!?




