CONFIRMATION
さて、記憶が戻ったのはいいけど、いろいろ整理しないと・・・。
まずは現状の環境確認。
もの心がついてからの記憶はしっかりある。斑鳩の記憶もある。
ええと、家族構成は・・・。
父:ロイド・ガーネット(36)辺境伯。賢者。
しかも剣聖の称号まであるチート野郎だ。
母:ツバキ・ガーネット(36)勇者。えっ、勇者ってまじ・・・。聖剣あるの?
ああ・・あるんだ・・・村正。それ妖刀じゃん!
絵に描いたような美男美女だ。母さんは超ナイバディ。
これは月詠の配慮だろうな。僕は刀術と魔導をカンストさせてるから、
この2人の子供だったら周りもそんなもんかって思うだろう。
あまり、使う気はないけどね。
兄:クロス・ガーネット(14)両親による英才教育で既にチート、かつルックス
も性格も否の打ちどころなし。うちの将来は安泰だ。
現在、帝都の学園にいる。
姉:ベル・ガーネット(12)こちらも英才教育により、既にチート。将来、
必ず美人になるルックスなうえ性格もおっとりしていてやさしい。
兄同様、帝都の学園にいる。
2人は神童兄妹と呼ばれている。ともにブラコン。
そして僕、カエデ・ガーネット。
我が家では、7歳の誕生日から両親の英才教育が始まる。しかし現在、両親とも
に仕事が忙しく帝都にいる。帝都にも屋敷があって僕以外の家族はそこに居る。
これは、ラッキーとしか言えない。なにが悲しくてスローライフを目指す僕が
英才教育を受けなければならない。僕の世話は屋敷のメイド隊が見てくれている。
もちろん、ただのメイドである訳がなく父さん達が選抜した戦闘メイド達である。
あーこわっ。今こうしてボーと考え事をしている時ですら、
2人のメイドが僕を守っている。
それと、領地の内政はインテリメガネで父さんの弟バート・ガーネットが
領主代行で仕切っている。この人も強い、強いのだ。もう戦闘政治家である。
さらに僕の胃袋を掴んではなさない料理長は母さんの弟であるシュリ・タチバナ。
いうまでもなく、この人も強い。戦闘料理人だ。
2人とも末っ子で甥である僕をとても可愛がってがってくれている。とまあ、
こんな感じで記憶の整理は完了。さて、こんな物騒な家族の中で、どうやって
スローライフを楽しむか・・。