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GENTLE LIFE  作者: 一聖
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REINCARNATION

7歳の誕生日に記憶が戻った。それは、前世と転生の時のもの。

前世はとにかくハードモードで、修行と戦いを繰り返した。まあ、そのおかげで

刀術と魔導を極めることになってしまって、いろいろ大変だった。

国とのしがらみとか、人間関係とかでストレスマックス。

それでも、仲間達に支えられ思い残すこともなく、むしろホッとして

天寿を全うした。

しかし、全うしたと思った直後、この世界の一柱に呼ばれた。


「久しぶり、月詠。」 歴史を感じる日本家屋だ。


「ええ、久しぶりです、斑鳩。天寿を全うしましたね、お疲れ様でした。」


「本当に疲れたよ。でも、思い残す事はないよ。」


「そうですか・・・。」 彼女は微笑む。


「ところで、どうして僕を呼んだんだい?」


「それが、あなたのこの世界への貢献度が大きすぎて輪廻の輪に戻せないのです。

 しかも、それだけではなく、あなたのインテリジェントアームス達の力も

 強すぎてディレートできません。」


インテリジェントアームスは、文字通り意志を持った武具や道具で、

生前が生前だったので、ユニークスキルの「箱庭」で暮らしていた。

特に刀型の「鈴音」、銃型の「白華」は長い間、苦楽を共にした。そして皆、

僕の死と同時に消滅を希望した。


「それは、また・・・。」


「そういった事情から相談の為、来てもらいました。ほかの神々とも話し合って

 提示できるのは2案です。ひとつは、あなたが神になる事。その場合、完全に

 輪廻からはずれ、悠久の時を過ごします。なんの神になるかは自由ですが

 メジャーなのは全部うまってますね。もうひとつは、転生してもう一度人生を

 送り、ある程度力を消耗してもらう事で輪廻に戻します。」


う~ん、さてどうする?

神かあ・・・正直あまり良い印象はない。この世界は神がたくさん居る。

たくさん居るだけに、暇を持て余して人間界にちょっかいを出してくる。

こちらからすると邪神というくくりで、迷惑この上ない。

他の神が正義かというと、そういう事でもなく邪神の遊びのバランスを

とる為、勇者だの聖女だのの称号を与え戦わせる。

しかも、その盤上を楽しんでるきらいさえある。思い返せば、魔王やら

勇者やら教会やらと巻き込まれて戦ったなあ・・・。

何回か邪神とも直接やりあったし・・・。

よし!決めた、転生しよう、そうしよう。条件だしてみよう。

皆に会いたいし。


「月詠、僕は神にはなりたくない。転生する。」


「わかりました、あなたならそう言うと思ってました。なにか希望は

 ありますか?」


「ある、前世がハードだったから、スローライフを送りたい。その為に

 斑鳩の記憶は残してほしい、贅沢したいわけではないけど、あまり

 貧乏はしたくない。」


「では辺境貴族の次男あたりですね。」


「了解それでいい。赤ちゃんスタートであれば7歳くらいで記憶を戻す

 事はできる?乳を飲んだり、オムツを替えられるのは恥ずかしい。」


「ウフフ・・。可能です。『箱庭』は魔力が増えるまでスリープさせます。」


「ありがとう、皆に会うのが楽しみだ。」


「記憶が戻ったら遊びに来てくださいね。私の方からも行きますので。」


「あ~うん。『箱庭』の屋敷だったら大丈夫だよ。」


「では転生させます。良き人生を。」


まわりの景色が薄れて、意識が遠のいていく。


消えていく斑鳩を見ながら、月詠は微笑んだ。


「スローライフと言いながら、結局あの人はいろいろ首を突っ込んで

 いくのでしょうね。大恩がありますし、できるだけサポートしましょう。」








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