2章 9話
「―――やっぱお前は、最高だよ。」
「………。」
「また、明日も………な。」
――――もぅ嫌………。
「……い、いつ帰してくれるの??」
「ふっ……さあな。」
「帰してよ……帰してよお!!!」
「おとなしく待っておけよ。」
ガチャッ……
――明日には……帰りたい!!
こんな毎日、もう嫌!!
………………寝てた!!
「ん…朝??」
時間はわからないけど
朝から昼までの間だと思う。
時計も、窓も、何も無い部屋。
何の楽しみも味わうことのできない部屋。
こんな退屈な空間に2,3日は監禁されてた私。
…………鍵さえ開いていれば!!
鍵さえ開いていればここから出れるのに!!
なんで鍵がしまってんのよ!!
ガチャ!!!
八つ当たりで何回かドアノブを回そうと思ったその時!!
ドアが開いた!!
「――――ぇ??」
先生が閉め忘れてたんだ!!
この間に帰らないと!!
私は、前と同じように、
シャワーを浴び、身嗜みをすべて整えてから
―――家を出た!!
何日ぶりの太陽だろ??
すごく……開放感が!!
私は前の時、
扉1枚前に先生がいたことを思いだした。
とにかく、駅に向かおう!!
そして、私の家に!!
私は、無我夢中で走った。
先生に追い掛けられてそうで
止まるのが怖かった。
私は駅に着いて、電車に乗った。
――――――男の人が怖い!!
今まで先生しか見てなかったから
先生のことが怖いんだと思っていたが、私は、男の人自体が信じれず、怖くなった。
やばい!!!
私、電車が怖い!!
男の人が怖い!!!!!!