2章 7話
風間は、今どうしてるんだろ。
私は今でも風間のことが大好き………だけど、私はもう風間に触れない。風間とも付き合っていけない。
だって……だって私、汚れちゃったよ…。
たとえ、相手が知っている人であっても、レイプはレイプ。
無理矢理ヤられたという事実は変わらない。
そして、そのことを私はずっとずっと引きずるだろう。
そして、信頼していた先生に裏切られ、レイプされた、ということに私は悩まされる。
たぶんそれは、これからもずっと………。
―――風間!!! 助けてよ……。
ガチャッ……
「ご飯だ。」
「……先生え…。」
「………早く食べろよ。」
ガチャッ
………この鍵さえどうにかなれば、私はここから出れるかな??
自由になるかな……??
ガチャガチャガチャガチャガチャ!!!
開いて!!開いてよ!!
「サキ!!!!」
ビクッ!!
「……先生…。」
「静かにしないと、鎖を付けるよ。」
「………ごめんなさい。」
…………とりあえず、ご飯食べないと。
これは、晩ご飯かな??
……おいしい。あの晩ご飯と同じ味がする。
なんでこんなことになったんだろ……。
私がおもいっきり嫌と言わなかったから??
……私がすぐに帰らなかったから??
…………私が晩ご飯食べに行ったから??!
もぅ……嫌だ…。
帰りたい……。帰りたいよお………。
ガチャッ
「……さあ、楽しい時間の始まりだよ。」