2章 5話
―――はっ!!!!
いつのまにか寝ていた。
昨日、かなり疲れたからな……。
ん……と、今日は土曜。
先生は………!!!?
「……先生??」
……いない。
なんか、会議とか、残業とかで学校に行ってるのかな??
今は!!?今何時!!?
4時………。
もう夕方の4時なの??!
早く…早くこの家出ないと、先生が帰ってきちゃう………!!!
……身体が動く!!!
まだ節々が痛いけれど一応歩くことができる……。
よかった……。早くこの家から出ないと!!
私は、昨日のことを早く忘れるために、身体を洗った。
―――大丈夫。私は、昨日何もなかったんだ。
シャワーを浴び、水滴を拭き取り、私は昨日脱がされた服を再び来て、洗面所で身支度をした。
周りから、昨日のことがばれるようなことはないか、確認した。
大丈夫……。昨日は、ここで寝てしまったんだ。何もなかった。
バタバタバタ!!!
私は、鞄を持ち、急いで玄関にむかった。
―――これで家に帰れる!!
この地獄から脱出できるんだ!!
「はあ……はあ……。」
ガチャッ………
これで自由…………………。
「……!!!!!」
私がドアノブをまわしたのと同時に、先生もまわしていた。
私がこの家から脱出するのと同時に、先生はこの家に入ろうとしていたのだ。
「どこに行くんだ??サキ……。」