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伝説の勇者、転生して異世界の破壊者になる。  作者: 五目時五目
プロローグ
4/8

断章・光の射さない舞台裏

 今、伝説の勇者アレス・カナンが十二の勇者が救う世界へと解き放たれた。


《どうやら無事に転生を果たしたようね》


 何もない漆黒に少女の声が響く。


《首尾は上々の様じゃないか》


 厳めしさを滲ませる壮年男性の声が響く。


《彼も例の剣も無事に辿り着いた様です》


《まさか君があの剣を人間の手に託すとは・・・・・・》

 

 心底、呆れた様な口調で男は言葉を紡ぐ。


《あの切り札をこのまま腐らせるのは惜しいですから》


 少女は男の意見を全く意に介していない。


《アレは言ってしまえば、最後の手段なのだ。

 少々、性急な判断だと言わざるを得ないな》


《貴方は彼等の力を舐めないことです。

 彼等は人類を守護する最後の英雄達。

 自分達の存在理由を理解しているが故に彼等は理を超越する》


《確かに、勇者とは理を超越する者達だったな》


《ええ。だからこそ、同位存在である彼にあの剣を託したのです》


《だがしかし、彼に全てを伝えていない辺り、君も性格が悪いな》

 

《性格が悪い。何のことですか?》


《勇者は人類の守護者だ。

 その勇者を滅ぼすということが何を意味するか、教えるべき事柄だろう》


《彼ならば十字架を背負えますから》


 少女の言葉は確信に満ちていた。


 彼に対する絶対の信頼。


 しかし、男はその信頼の根源が理解できない。


 ――――その答えは少女だけが持っている。



 




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