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消費されていくもの 形にし、表出したものは消失しない そんなことないだろう 表出することで消失するものもある

 記憶し、思い出すことの仕組みは、海馬と新しくつくられ続ける脳細胞にある。新たにつくられる脳細胞は、記憶の回路をつくり、そこに新たに記憶を入れる。


 回路が出来、記憶が定着すれば海馬に貯めこまれ長く保存される。



 創作というものは、表出することを常に求め続けることであると思う。


 人は、一瞬のひらめきを上手く形にするには、表出する必要がある。


 一瞬のひらめきは、そうしなければ手のひらから簡単にすり抜けていってしまう。


 本当にそうだろうか?


 ”表出しなければならない”


 それは違うだろう。


 表出したいからするのだろう。


 何故、表出したいと感じるのか。


 それは、”卵から生まれた蛇の話。~硬いからだと蛇の瞳”という私が書いた別のエッセイにも書いたけれど、それは、他者からの感応から生じる、自らの心の変化が、大きな原因だろう。


 心はひどく簡単に移り変わる。まるで、日本の四季のように。それは真逆にもなり得れば、中間もあり得る。そして、混じり合うことも。


 それらは、苦しみですら、色を持っている。



 それらを、書き留めたくて仕方が無くなる。他者からの感応、そして、他者にそれを感応させたくて。


 自己表現とは、承認欲求とは、そこに他者の感応を求める。


 刺激とは。表出させたくなる欲求だ。


 それは、きっと、抗うことがとても難しいことだ。


 きっと、そこにあるのは、無意識の中にある、他者と感応したい欲求。


 感情とは、消費されるものか。


 それは難しい問いだと思う。


 記憶とは、消費されるものか。


 それは難しい問いだと思う。


 自身とは、消費されるものか。


 それは難しい問いだと思う。


 


 


 

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