4話 衝撃の
さあ!待ちに待ったお出かけだ!楽しみだ!
…テンションがおかしくなってるな…
ま、そりゃ初の外だ、テンションも上がるな。
この日のために攻撃されても問題ないように時間停止と念力を覚えておいたが、まあ母さんはSランクの冒険者だからよっぽどなことがない限り大丈夫だろうが、俺を狙われたらわからないからな、用心にこしたことはないしな。
時間停止は任意で一人だけ解除もできるし最適だろう。
レベル上げはMP消費のついでにできたが、鑑定ほど上がらなかったな…まあMP消費も多かったし、仕方ないか。
まあ各4にはなったしなんとかなるよな。
「さ、カイト、行きましょ。」
そう言って抱えてくれた。
「そういえばカイトは初めての外だねー。楽しみ?」
聞かれたので答えておく。
「あー」
「カイトも楽しみかー私も久しぶりだから楽しみだわ。もう、大丈夫だって言ったのに…買い物すら行かせてくれないなんて…心配性なんだから…まあそんなとこを好きになったんだけどねー」
ごちそうさまです。
外に出た。
うわー人がいっぱいだ、意外と栄えているんだな。
さ、鑑定鑑定
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…あのー…一般の成人男性の平均がみんな100前後なんですが…
俺このペースで行ったら一年待たずに三倍以上になるんだけど…才能ってすごいんですね。
んーもう少し見ようかな。
([鑑定])
〈ステータス〉
• ヴァイス/538才/魔王/Lv.367
• HP173687/173687 MP9073900/9073900
筋力 17900(A)
魔力 49800(S)
物防 17900(A)
魔防 49800(S)
敏捷 17900(A)
器用 49800(S)
運 60
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
!?魔王!?なんでこんなところに!?
とりあえず時間止めて念話を創って話しかけよう。まだ話せないからな。
まあこんなところにいるのだからすぐにすぐ攻撃ないだろう。
最悪時間止めて倒せるスキルを創ろう。
そうだ、あと真実かどうかわかるようなスキルも創っておこう。
([能力創造] 念話 慧眼)
([時間停止])
(ヴァイス[時間停止解除])
『聞こえるか?』
「!?誰だ?と言うか…時間止まってないか?」
流石に狼狽している。
そりゃ頭の中にいきなり声が響き周りの時間が止まっていればそうなるな。
『さすが魔王だな』
そう言うと軽く警戒しつつ
「どこにいる、なぜ魔王だと知っている」
『右向け右』
お、こっち見た。
手を振っておこう。
お、赤ちゃんだと知って驚いてるな。
『この街に何のようだ?』
「観光だ。俺自身は人間と仲良くしたいのでな」
([慧眼])
真実だな…
ふむ、魔族の中にもそういう奴がいるのか、しかもそれが魔王とはな。
『魔王がそうなら魔族全体そうなのか?』
「残念ながら、上位種ともなるとこんな思想なのは私と娘だけだ」
と、残念そうに言う。
『そうか…ってことは他のやつは他種族をは滅ぼそうとしているのか?』
「そうだ、まだ私が抑えているから大丈夫だがいつ暴走するか…」
『おいおい…ならこんなところにいてはダメだろう?』
「大丈夫だ。思想は理解できないみたいだが滅ぼす気はなく信頼できるヤツに任せてある。力も私に次ぐ二番手だ」
真実だ
『なら安心だな』
「ところでその真実かどうか見抜きたい、みたいな目はやめてくれないか…普段他の魔族からその目で見られているから今日くらいは味わいたくない」
慧眼をするとそんな目になるのか
『それはすまなかった』
素直にやめる。
「いや、いいんだ。ところで質問がある。お前は何者だ?」
最もな質問だ、だが
『悪いがそれには答えられない』
「そうか…まあ俺も何者だ?と聞かれても魔王とは答えられないからいい。ただもう一つ、なぜ俺が魔王だと見抜けた?」
『そりゃ鑑定だ』
目を見開いている。
あ、そういえば隠蔽6持っていたな。
「驚いたな…人間に隠蔽をを見抜ける奴がいるなんてな」
『そんなに珍しいのか?』
「ああ、人間で確認されたのは5までだそうだ」
…もしかして5とか6とかで人類最高クラス?なら8は…考えないでおこう…
「私も長い時を経てここまでにしたのだ。お前本当に人間か?」
失礼な、
俺は人間だ、世界最強クラスになれるだけで。
『当たり前だ』
するとなにか勘違いしたのか
「まあいい。深く追求しないでおこう」
まあ直すこともない。
『…助かる』
「さてこれで私の質問は終わりだ。まだ何かあるか?」
『いやない。すまなかったな突然。街に魔王がいるとわかったらいてもたってもいられなかった』
生まれた街だ、できるだけ安全にして欲しい。
「いいんだ。人間に時間停止ができ俺以上の鑑定を持つ者がいるとしれただけで、世界は広いな。しかも私を魔王と知りなんとか出来ると思ってるのだろう?
笑いながらそういう。
『買いかぶりすぎだ』
というとおかしそうに笑う。
「くくく、そういうことにしといてやるよ。じゃあ私はこれで帰る。またいつか会うだろう。またな」
こっちは会いたくないぞ。心労が。
『…ああ、またな』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ふう…まさか初めてのお出かけで魔王と会話するとはな。
([時間停止解除])
世界は動き出す。
さ、次は冒険者ギルドに行くようだ。
何が待っているのか、楽しみだ。
次話は明日か明後日です