1話 生誕
更に6名様ブクマありがとうございます!&祝500PV!
まだまだ拙いし扱いもなれてないですがこれからもよろしくお願いします!
ん…ここは…どこだ…?
目を開けた。
目の前には手入れがされていない少しくすんだ金髪と碧の瞳のおばさんがいた。
うおっ!?
…目の前に人がいるとびっくりするな…
ん、体も動かない舌も上手くまわらないな…本当に転生したんだな…なんとも感慨深い…
ところで俺の親はどこにいるんだ?
と思っていたら目の前のおばさんが声を出した。
「奥さん!産まれたよ!男の子だ!ただ…泣かないねぇ…」
少し動揺したように言った。
「そ、それってまずいんですか?」
と、綺麗な声が聞こえた。母親だろうか。
それはいいが、赤ちゃんだから泣かないとか…この歳にもなって恥ずかしいが…仕方があるまい。
「まずいなんてものじゃn「お、おぎゃあおぎゃあ」…泣いたね…よかったよ!」
「じゃ、じゃあ大丈夫なんですよね!?」
「ああ、心配しなくていい、元気な子だ」
「よかった…」
と、心底安心したような声をあげた。
しかし…急がなくてはと思い気にしなかったが…なんで俺はこの人達の言語を理解できているんだ?
…まあ神が言語理解とか、くれたのか?まあなくてはいけないものだし、それくらいはサービスしてくれるか…なんにせよそれは自分のステータスを見ればわかるよな。
だが…これも赤ちゃん故のことか…どうにも眠い…まあ急ぐこともない、寝てしまおう…
と思ったが外からドタバタと大きな音を立てて扉を開けて誰かが入ってきた。
…仕方ない、誰かわかるまでもう少し頑張るか…もしかしたら父親かもしれん。
「カマリ!大丈夫か!?子供は!?」
どうやら母親はカマリと言うらしい。
おばさんが
「うるさいねぇ、私に任せれば大丈夫と言っただろう?」
…泣かなくて多少同様してた癖に…
「ふふ、あなた、大丈夫ですよ。男の子ですって」
「おお!男の子か!でかした!」
やはり父親だったな、しかし眠い、もう無理だ。
おやすみなさい。
「こいつの名前はーーー
これが俺の寝る前最後に聞いた言葉だった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺はまた、真っ白い何もない部屋に立っていた。
…なんでやねん
思わずつっこんでしまった。
しかしなんだ?事情が変わったとかか?
などと考えていたら神が来た。
「すまんのう、突然呼んだのは言い忘れていたことがあったのじゃ」
…まあ何もなくてよかったと思うべきなのだろうが…
「…はぁ…で、なんだ?」
「おお、実はな、お主には言っていないスキルを渡してあったのじゃ。それは「言語理解だろ?」…ああそれもじゃが、もう一つ、鑑定というスキルがあるのじゃが、それの強化版、神眼を授けようと思ってな。鑑定と神眼の違いは自分で調べてくれ」
神眼…鑑定では映らないことが映るとか隠そうとしてることまでわかってしまう、そういうものなのだろう。
「その両方じゃな」
…ものすごい能力らしい
「で、それだけか?」
「ああ、これだけじゃ」
まじかこのじいさん…これだけの為にわざわざ…力を少なからず使うと思うんだが…
すると恥ずかしそうに
「ま、まあそういうのはお主は気にしなくていいのじゃ」
「とりあえず、戻すぞ。もし動きがあったらまた呼ぼう」
「ああ、頼んだ」
「じゃあの」
俺はここで意識が落ちた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ん?おお戻ってきたな、動かない
「あ、おはようカイト」
うわ…すごい綺麗な人だ…この人が母親か…どうみても高校生くらいにしか見えないぞ…しかし俺はまたカイトなんだな。神がそうなるようにしてくれたのか?まあいい
「だー」
返事をしてみた。
お、驚いてる。
「ん?今返事したの?…もしかしてこの子は…天才かしら!」
…親バカなようだ。
「あなたあなた!この子天才よ!」
と嬉しそうに言う。
恥ずかしいからやめて!
ん?てか父親いるのか?
見渡してみる…あいつか…
大丈夫か?犯罪じゃないの?大分年の差あるような気がするんだが…
完全におっさんじゃないか…
「ん?そりゃ俺とお前の子供なら天才に決まっているだろう?」
と、自信満々げな様子だ。
…こっちはこっちで痛いな…まあ両親が仲良さそうでよかった。その点は神が両親を選ぶようだったから心配はしていなかったが。
「ふふっ、そうね、私とあなたの子供だものね」
可笑しそうに笑う。
「…本当にお前と会えてよかった」
急に真剣な顔になるな怖い。
「私もよ…」
二人は顔を近づけていき…
おっと流石にこれ以上見るのは無粋というものだな。
寝る子は育つ、寝るか、おやすみなさい…
なんか主人公がキャラ変わってる気がします^^;
まだ主人公のチート感は出てませんが次から出していくつもりです!
次話は明日です!