15話 初依頼
さて、どんなのがあるかなっと。
依頼が書いてある紙を見る。
なになに…足を怪我していて買い物できないから行ってきて欲しい、孤児院で子供の遊び相手をして欲しい、夢は料理店を開くこと、だからそのために料理を教えて欲しい、今作っている建物が納期に間に合いそうにないから手伝ってくれ(力仕事)
ふむ、なるほど街からでないかつ普通の青年くらいでも出来るようなものがこのランクの依頼なんだな。
少しでも早く上がれるように、最後のはともかく全て受けようかな、受けれたら、だけど
てか5歳が子供の遊び相手ってのもなんともな
俺は全て受けられるのか、前回説明してくれた受付嬢に声をかけた。
すると何かの作業をしていたがその手を止め
「はい、何かご用件ですか?」
「依頼って何個まで受けられるんですか?」
「規定はないので何個でも受けられますよ。ただその分失敗した時に罰がありますが」
まあ大丈夫と多数受けて失敗なんて目も当てられん。
「じゃあこの三つ受けたいんですけど」
「えっと、こういうのを受けてくれるのは嬉しいですし、登録を1人でするような子ですししっかりしているので買い物と遊び相手は大丈夫ですが、失礼ですが料理の心得は?」
実は俺は地球の時料理を作ってくれる人がいなかったのでずっと自分で作っていたのだ。
そしてどうせならと、既にプロ級だ。
「はい、問題ありません」
「そうですか、では承りました。初依頼、頑張ってください」
俺はギルドをあとにした。
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さて、何からするか…買い物遊び相手料理の順に早く終わるな。
料理はどうせならとことんやりたいから最後にしようかな。
じゃあ、そうだな、とりあえず孤児院行こうかな。
買い物はこんな早く行っても微妙だろう。
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「こんにちわーギルドから依頼できました」
孤児院の院長らしきおばさんに声をかけた。
「…えっ、こんな小さい子が?下手すると孤児院にいる子供より年下だけど…大丈夫?」
あーまあそりゃそんな反応にもなる。
「ええ、まあこれでも冒険者ですし問題ないと思いますよ?」
「そう…なら問題ないわ。お昼ご飯を作ってる時に遊んでいて欲しいの」
「了解です」
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つ、疲れた…子供は元気だな…俺も子供だけど。
ご飯を作り終えた院長が帰ってきた。
「ありがとうね。いつもは違う人がいるんだけど、その人が怪我をしちゃってね。だから助かったわ。どうする?ご飯食べていく?」
「ありがたい申し出ですがまだ依頼があるので…すいませんこれで失礼します」
「そう、もし機会があったらまたよろしくね。普通に客としてきてもいいわよ」
「わかりました。ではまたお願いします」
気のいい人だな。
子供たちとも仲良くなったし、また後で来よう。
次は買い物か、家に来いとのことだが、わからないから知っている人に聞こう。
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さてついた。
「すいません、依頼を受けたものですが」
足を怪我しているとのことだが、ここまでこれるのか?
言った方がいいか?などと考えていると
「はーい、少しお待ちくださーい」
2分後
「お待たせしましたー」
20代位だろうか、女の人が来た。
「あの、大丈夫ですか?」
「大丈夫!というか、あなたこそ大丈夫?買い物できる?」
という割には二分もかかってたが…てかやはり子供だとこんな扱いだな。
「ええ、何でも大丈夫ですよ。任せてください」
「そう…じゃあこれお願いね!」
買う物が書いてある紙を渡してきた。
「わかりました」
「はいこれお金、多めに渡したから足りないことはないと思う、もし余ったらあげるわ!わざわざこんなカワイイ子が来てくれたんだもの!」
子供扱いはあんまりなれないな…
「じゃあ行ってきますね」
「行ってらっしゃーい」
元気な人だ。
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「終わりましたー」
あまり歩かせたくないから中に入る。
許可は得てある。
「おかえりなさい!ちゃんと買えた?」
「ええ、問題ないと思いますよ。確認してください」
荷物を渡す。
「…うん、大丈夫ね。ありがとう!」
「じゃあこれで僕は失礼しますね」
料理も少なくとも挨拶くらいはしておきたい。
「あら、お茶くらい飲んでいけばいいのに」
「すいません、まだ依頼が残っているで」
すると何を勘違いしたのか
「そう…大変なのねぇ…また何かあったら、直接頼んでいいかしら。もちろんお金は払うわ!」
うーん、お金はいいんだけどなぁ…
まあ無下には出来ない。
「はい、その時はお願いしますね。ではまた」
「ありがとー!」
さて次はお待ちかね、料理だ。
俺も久しぶりだから楽しみだ。
次話は明後日です。
しばらく3日に一度になります。ご了承ください
あと人名地名募集してます!




