表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

4.望まれぬ婚約者



※未修正につき、話が繋がっていません※



 扉を開け、靴を脱ぐ。

「ただいま」

 答えが返ってくるはずのない言葉を、投げた。

 自分が馬鹿に惨めに思えて、少しいらだった。

「氷牙! おかえり」

「え」

 思わず顔を上げる。

 彼女は満面の笑みで、玄関に立っていた。

婚約者(フィアンセ)を置いていくなんて、ひどいよ?」

 彼女。そう、水音(みお)が。

「なんでお前がここに…」

 そう、彼女は確かに婚約者だが、親が勝手に決めた許嫁(いいなずけ)だ。その親は無責任にも、半年前に死んで「無」に還った。

「フィアンセなんだから、当然でしょう?」

 水音はなんの疑いもなく、笑顔で小首をかしげる。

 そんなもの通用しない。

「出てけ」

「いや」

「ここは俺の家だ。お前に拒否権などない」

「私、氷牙の許嫁だもん」

「理由になってない」

「私のものは私のもの。あなたのものも私のものだよ!」

「なんだよその自己中心的心理」

「とにかく今日からここに住むの! 長の命令が出たのよ」

「なにっ…」

 "長の命令"…。それに逆らうわけにはいかない。

 水音は[水幻]の長――波禄(はろく)の一人娘。ゆえに水幻で地位のある一流剣士の家系である氷牙と婚約したのだ。

「迷惑はかけない…お願い」

 水音は目を閉じ、祈るように頭を下げた。

 しばらくの沈黙…、そして

「……わかった」

 水音が飛び跳ねて喜んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ