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序章

 ――私たちは過ちを犯した。


 女は大きな瞳から透明な雫を零した。次々零れる大粒の雫は、陶器のような白い頬を転がって、顎を伝って足元に落ち、そこに波紋を投げかけた。無限に広がる冷たい暗闇に、か細い声が染み込むように伝わっていく。


 私たちは出会ってはいけなかったのに。そう言ってすすり泣く女の肩を、男は力強く抱き寄せた。そう、自分たちは出会ってはいけなかった。でも。だとしても。


「だとしても……会いに行く。法も道理も秩序も知った事か。どんな罪を犯してでも、どんな咎を負ってでも、俺はお前に会いに来る」


 今更、手放すことなど出来はしないのだ。どうせもう戻れない。ならば世界をも揺るがすこの罪を、抱えて二人、地獄行きでも構わない。


 共に、二人で堕ちていく。一緒に……行こう。


「梢」


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