長編ものを書くのに最も必要なのは“やる気”
自己紹介の際にも述べましたが、自分の本職は白ねぎ農家です。
実質、年中無休のバリバリ肉体労働の農家で生計を立てています。
にも拘らず、毎日3~4000字の更新を1年半も続ける事が出来ました。
なぜ、それが可能であったのか?
それは“やる気”、なわち、モチベーションを維持できたからです。
体力的にも結構キツイいが、それでも更新を続けれたのはこれが理由です。
どれほど面白いアイデアが浮かんでいようとも、“やる気”がなければ絶対に筆は進みません。
自分自身が“楽しい”、“面白い”と感じてこそ、良い作品を書け、執筆を続けていけるのです。
体力的にキツい日もありましたし、筆がなかなか進まない日もありました。
そこは波に乗って調子のいい日にストックを増やし、毎日投稿は欠かしませんでした。
それと今一つ重要なのは“毎日書き続ける事”です。
ブランクや気分の乗らない日、疲れ切って体力的に厳しい日もあります。
それでも必ずパソコンの前に座り、それこそ、数行書いて終わり、なんて日もありました。
それでも、“書く事”は1日も欠かしませんでした。
これが重要。書く事を“癖”や“習慣”のレベルにまで体と頭にしみこませれば、自然と筆が進むようになります。
アイデアや表現も重要ですが、どれほど強力な武器を持とうが、やる気のない人には作品を完成させることはできません。
短編ものであれば一息に書き切る事も出来ますが、長編ものとなるとそうはいきません。
プロットをしっかり組み上げていっても、やる気が萎えれば続きません。
いかに“やる気”を萎えさせずに完結まで続けるか、それが重要なのです。
少なくとも、自分は完遂できました。
農家として毎日働きながら、1年半をかけて書き続け、240万字、570話のストーリーを世に送り出す事が出来ました。
作品の出来の良し悪しは別として、“ちゃんと書き切れた”のは間違いありません。
その間、読者の皆さんから色々とコメントをいただけましたし、イラストも描いていただけました。
続けていると“やる気”を削がれる事案もありましたが、同時にやっててよかったと思える事にも出会う事が出来ました。
結果が必ず伴うわけではありませんが、書き切れたという達成感は得られます。
自己満足と言われればそれはその通りではありますが、少なくとも“勝負”はできたと思います。
勝ち負けは別にして、“逃げなかった”のは間違いないのですから。
自分は人間を、勝者、敗者、逃亡者に分けて見る傾向にあります。
勝者になるのが一番ですが、敗者にはなっても、逃亡者にはなりたくはありません。
そして、逃亡者とは“敗者になった後に何もしない人”と分類しています。
勝負に出て、負ける事はありますし、それでくじける事もあるでしょう。
ですが、そこで折れずに立ち上がる人を決してバカにしません。
かくいう自分もうだつの上がらない都会での生活を捨て、脱サラして農家になった口ですが、今では6年目にしてテレビや新聞、雑誌、ラジオにも出演するほどの“成功者”になることができました。
かつては敗者でしたが、今は河岸を変えて勝ちを得る事が出来ました。
再起を図り、それに成功したのです。
負けても次に繋げればいいのですから。
むしろ、執着せずに“転”や“離”を考え、次なる舞台で成果を得られるよう心掛ける。
世の中、70回以上もボコボコにされても、最後の1回に勝ちを得て、皇帝に登り詰めた人もいますからね。
挫けぬ心、どこまでもやろうというやる気があなたを強くしていきます。
それを忘れなければ、100万超えの超大作すら書き切ることができるのです。