表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

短編は作者の名刺である

 最初から長編を書くとかは無理なので、短編を書いて練習しましょう。


 と言うより、連載ものを書いている時も短編を書くようにしましょう。


 短編ものを書く利点はいくつもあります。


 まず、“短く書きまとめる能力”が上がる事です。


 短編には長編と違い、字数制限があります。


 自分は短編小説を“1万字以内に完結する作品”と定義しているので、その枠内で起承転結を成立させなくてはなりません。


 限られた字数内で山あり谷ありを書き切らなくてはなりませんので、言葉選びや書き方をより良いものに選ぶ必要があります。


 長編であれば、それこそ濃縮を抑えめにして、結果字数が増えても問題ありませんが、制限のある短編ではズバッと書かないと勢いが足りません。


 だからこそ、長編を書いていても、短めの作品を余裕があれば書いておく必要があります。


 まとめる力に磨きがかかります。


 次なる利点は、“なろうトップページに長時間居座れる”と言う事です。


 なろうトップページを見てみれば分かりますが、上から順に、ランキング、完結作品、更新作品、短編作品が掲載されています。


 つまり、短編作品を上げれば、確実にトップページに載れるということです。


 ランキング上位に名を連ねるのは難しい。


 頻繁にホイホイ完結作品を出すのは不可能。


 更新をかけても、大量の更新履歴に流されて、トップページに載るのは一瞬。


 しかし、短編ものならば数時間は確実にトップページに居座れます。


 そこから客を引き込む事が出来ます。


 また、読者側から見ても、その作者の作風を“お試し感覚”で眺める事が出来るので、気に入ってもらえれば連載作品に流れてくるパターンもあります。


 自分の場合だと、『女領主、復讐す!』と言う作品がランキングに載るほどにポイントを稼ぎました。


 作品URL → https://ncode.syosetu.com/n3825hq/


 ちなみに、こいつの獲得ポイント3800です。


 1年半連載していた『悪役令嬢・松永久子』よりも稼いでいます。


 『女領主、復讐す!』は波が来ていた時は、ヒューマンドラマ・ジャンルで4日連続日間1位、週間ランキングでも1位、月間ランキングで9位まで伸びました。


 それと同時に、連載中の『悪役令嬢・松永久子』にも客が流れ込み、1週間くらいの間にブクマが30は増えました。


 伸び悩んでいた時期ではありましたが、これで一気に流れを掴み、この辺りからPVもブクマも上昇傾向に転じました。


 この利点は決してバカにできません。


 自作の短編を見せる事で、他の作品にも手が伸びるというわけです。


 行ってしまえば、短編は“名刺”なのです。


 もちろん、名刺を受け取らない人もいますが、少なくとも自分の作品がトップページと言う見られる位置に陣取れるわけです。


 それ相応のクオリティがあると判断されれば、他作品も見てくれる方は確実にいます。


 実際、自分はそれを経験しているので、間違いありません。


 また、今一つの利点として、長編の傾向を考える契機にもなるという事です。


 短編である以上、スパッと終わります。


 しかし、読者に好まれればポイントは入ります。


 そこでその話を膨らませて、長編になるように再設計し直したり、あるいは連載中の作品に捻じ込めそうなネタであれば、話の中に盛り込んでみたいすることもできます。


 以上のように、短編を書く利点は非常に多いです。


 自分はこんな作品を書いているのだぞと、名刺感覚で差し出してみてください。


 思わぬ反響を呼び、それが自分に良い方向に作用しますよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ