読者獲得の最善手は“定期更新”
長編小説を書き、読者に見てもらおうとすれば、最も重要な要素は“定期更新を続ける事”です。
できる事なら毎日です。
これは間違いないです。
毎日更新の利点は大いにあります。
まず、作者の熱意が読者側に伝わります。
どれほど面白い作品を書こうが、短編ならいざ知らず、連載ものは完結までは“続き”と言うものがあり、読者はそれを求めます。
しかし、更新がまばらであると、読者は確実に逃げます。
固定客ならともかく、読者の中には飽きっぽい方もおられます。
そうした人を繋ぎ止めておく上でも、毎日更新とは有効なのです。
自分も『悪役令嬢・松永久子』を連載している間は、毎日更新しました。
1年半続けたので、総話数は570話になりました。
ファンタジージャンルのランキングで100位↑は一度、完結ブーストで最高58位。
こんな感じです。
それでもブクマは550くらいは行っています。
1日1人くらいは固定客を得られた計算です。
世間でいう名作、傑作の類ではありませんが、コツコツ続けているとちゃんと数字には表れてきます。
それに合わせてユニークやPVも増えていきます。
何より、自身にとっても、“完結まで毎日更新できた”という実績にもなります。
自分はそれほどマメとは言い難いずぼらな人間で、おまけにバリバリの肉体労働ではありましたが、明確な目標を立て、毎日更新を旨として続け、結果は数字として出ています。
完結時点でのPVは60万。ユニークも10万近くに届いています。
継続は力なり。
数字はちゃんと付いてくる。
やる気の維持さえできれば、毎日更新も十分可能です。
あるいは筆運びが遅いので、毎日は無理という方もおられるかもしれません。
その場合は、“完結させてから掲載”すればいいだけの話です。
自分の場合はプロットをそれほど考えず、思いつきや勢いで書くタイプなので、そういう意味でも筆は早かったのかもしれません。
このやり方はプロットをしっかり練るタイプの方にはきついでしょう。
ならば、先に完成させ、それを毎日更新していけばいいのです。
筆が遅い方は焦らずじっくり作品と向き合い、その上で作品を世に送り出せばいい。
読者は薄情で飽きっぽい。
ゆえに、“毎日更新”という武器を持ちましょう。
文才やアイデアと違い、これは誰でも入手可能な武器です。
何より、“経験”という次なる武器を手に入れるステップにもなります。
書き続ける事、更新を続ける事、それもちゃんと定期的に出し続ける事、これが重要なのです。