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1 TS⁉

青い瞳は魔法少女、赤い瞳は魔女。

なに別に瞳の色で差別しているわけじゃない。

現代世界で突然流行りだした、奇病のついてだ。

若者が男女問わずある日突然、碧眼で正義感に溢れた魔術師「魔法少女」か、紅眼の人類の敵対者たる不死の怪物「魔女」になるんだ。

しかも、遺伝子レベルで不可逆な変化らしい、怖いね。

…そう他人事で居たら見事に俺もなっちゃいました、はい。

とりま、鏡で、おお黒髪ロングのラノベのヒロインみたいな美少女で…あれ。

青と赤のオッドアイだー、わぁー、綺麗…で、これ…どっちだ???


あ、俺は進学校(自称)に通う男子高校生「遠藤光」…だったもの。

今は黒髪ロングのラノベのヒロインみたいな美少女(ここ重要)で魔法少女の碧眼と魔女の紅眼のオッドアイ(ここ大問題)…とかいうよくわからない存在だ。

こう言うときは、行政に頼るに限る!

何のために高い税金払った点だと思ってんだ!セーフティーネット万歳!夜警国家に死を!

恐らく気が動転していたのだろう、家族に相談もせずいきなり行政のホットラインに連絡する俺。

『はい、こちら…』

「もしもし、気が付いたら女になってました」

『…なるほど、こちらに連絡してきたということは、理性があり、魔法少女…』

「で、青と赤のオッドアイなのですが」

『…はい?』





はい、その後いたずらするなと怒られて、「若い女性向けの相談窓口」を紹介され電話を切られましたとさ、草。

…いや、いや、いやこれどうする?どうすればいいんだ?

もうあれか?警察署とかに直接行くか?

いやなんの罪で自首するの?というかマジでどうなってんのこれ、何故にオッドアイ?

…うん、なんか色々と面倒くさくなってきた。もう今日はいいか、どうせ暫く家には俺一人で今は連休中だし。

…とりま、考え事をしていたら腹が…別に減ってないな。

うん、コンビニに…て、あ。

今の俺が着ているのはぶかぶかの男物の服。当然、女物の服装などない。

…あー。

うん、どうしようもねぇなこれ(諦め)

俺は無言でスマホを手に取り先ほどの電話番号にかけなおす。

『…はい。こちら』

「まじでたすけてくださいまじでなんでもしますからまじおねげぇですまじ」

結局、行政に泣きついたぜ!





魔法少女と魔女にはそれぞれ固有の魔法がある。

それはこの奇病が発生した少しあとに、各国に現れた謎の水晶玉、仮名「魔法鑑定装置」からわかるらしい。

詳しいことは知らんがまあ、100パーセント正確らしい。

その後なんやかんや、色々と…まじで色々とあってその「魔法鑑定装置」の鑑定を受けた俺。

結果は…。

「うん…反応なしです」

「…」

この装置では、鑑定結果が魔法少女は「魔術○○」、魔女は「暗黒魔術○○」と出るらしい。

…揃いもそろって凶暴で凶悪で理性のないといわれる、魔女をどうやって鑑定したかは謎だな。

で、俺の結果は…反応なし…つまり常人のまま。

ふむ…?

「あれ…じゃあ、俺、謎に女になったただの一般人」

「…そうなりますね」

鑑定したお役所の方も困惑した様子だ。

「いや、草」

「…落ち着いてください、大丈夫です、ちゃんとした支援機関を紹介しますので」

てな感じでお役所を、紹介状を渡されて放逐された俺氏、現在超絶美少女。税金返せや公僕がクソ。

…まあ、しょうがない。実際、お役所、「魔法庁」は謎にTSしただけの人間などかまっていられるほど暇ではないからだ。

なんせ、強力な異能を使う不死の怪物「魔女」が突然出現する世の中になったのだ。

…魔女ってのはガチの怪物で巡航ミサイルを撃ち込んでもぴんぴんしていやがる。

唯一、辛うじで魔法少女の魔法が効くくらいだ。

まあ、その結果、魔法少女になったものは問答無用で「徴兵」される。

ちなみになぜか魔女は異常に強い。並みの魔法少女ならダース単位で用意しないと対抗できないほどに。

さらに魔女は不死なので無力化しても、すぐに拘束しないとそのうち再生する。

うん…よく考えると、とんでもねークソゲーで草。

拘束した魔女もどこかに閉じ込めていないといけない、それもどれくらい閉じ込めておかないといけないのかも、不明だ。

…厄介すぎて草。核のゴミかなんかか?…いや流石にこの考え方は不謹慎か、自重しよう。

とにかく、謎にTSしたがまあ、それだけで済んでラッキー…ではないな別に、普通に不便なっただけで草。




はい、どうも、超絶美少女(ここマジ重要)になっただけの一般人です。

というか超助かった。お役所が紹介してくれた支援機関。

忘れていや家族や学校への連絡、果ては衣類の準備まで…これ支援機関じゃなくて何でも屋では?

まあとにかく。衣類がそろったのは大きい。

制服もぴったりのシャツにズボン…え?スカート、引っ込んでろ、特殊趣味の輩が。そんなもん着るわけねぇだろ。


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