4 ピンチの救世主
私の人生ここで終わるの!?清水ほのか今絶賛大ピンチ中なんですけど!?私リアルで推しに会えないまま死ぬの?そんなの嫌だよ!
「おっさん、何やってんだよ。その子から手を離せ。警察は呼んであるぞ、だから無駄な抵抗はやめろ。」
「氷原くん!?」
「このガキ!こんな大騒ぎにしやかって!覚えてろよ!」
「ほのか、大丈夫?」
「氷原くん、大丈夫だよ!助けてくれてありがとう!凄くかっこ良かった!」
「ありがと、で予定の時間は大丈夫そ?」
「えっ!?こんな時間!?やば、行かなきゃ遅れる!」
「楽しみなよ、それ。」
「うん、ありがとう!じゃあね!」
はあ、良かった間に合ったし、命も助かって。よしこんなこと忘れて楽しも!やっとリアルで推しに会えるんだもん!
「次の方どうぞ。」
「はーい。」
「こんにちは、今日はどこから来たの?」
「えーと、この駅から3つぐらい後ところからです!私からも質問いいですか!?」
「いいよ、答えられる範囲なら!」
「じゃあ、ピンチに陥った時にどんな対応をしますか?」
「んー、俺だったら今出来る範囲で対処するかな。これで答えになってる?」
「はい、大丈夫です!ありがとうございました!」
「お時間です。」
「あっ、今日はありがとうございました!少しでしたが楽しかったです!」
「うん、また会えるときまでじゃあね」
マジであれがこの世に存在する顔なのか?推し神過ぎるんだが?あの顔面、あの声、そしてあの肌国宝では?
マジで良かったー!でもあの顔見たことあるような…?
まあいいや!帰ろ!
《続く》