16 冤罪と友情
【小学4年生の頃】
教室で悲鳴が響きわたった。一人が倒れていた。僕はすぐにその子に治療をした、親が両方医療系の仕事をしていたから僕にもその知識があったから。そしてそのあと先生がやってきた。
「誰だ、木月を骨折させたのは?正直に言え!!」
「これをやったのは氷原です!さっき倒れてた後に色々やってました!」
「え…?」
「確かに何も周辺に落ちてないもんな、骨折させられるほどの力はこの年だとあり得ないからな!さあ殴ったものはどこへやったんだ?」
「僕はやってません!僕は治療をしていただけなんです!もう僕が来たときには倒れてました!」
「言い訳は見苦しい!南雲がいっていただろ!とりあえず武器を出せ!」
南雲は前初めて鬼ごっこを一緒にしたあの男だ。そして分かったんだ、自分の名誉だけで友達を嘘で陥れてしまうやつなんだと。もう疲れた、なんでもいいや。早くこの場から離れたい。そして友達を作るのはやめよう。濡れ衣を着せられる。
そして校長室に行った。
「この子が木月くんの腕を骨折させたと。先生それは間違いです。」
「なぜ?だって武器は見つかりましたし…。」
「武器はこれではありませんし、木月くんの応急処置をしてくれたんですよ?この年の子が自作自演すると思いますか?相当なことがなければしないでしょう。そして木月くんを呼んできましょう。神楽、来なさい。」
「はい、お祖父様。」
「木月くんは私の孫でね。氷原くん、本当に親の知識で応急処置をしてくれてありがとう。そして先生、この子の腫れの形と傷跡を見てみてください。」
「武器と形が違う!?」
「人はミスをしますが少しのことで決めつけ、犯人と言ってしまうとこの子の評判や人生を左右してしまいます。前にもあなたのクラスでこんなことがあり、あなたが決めつけた子がどんな残りの学校生活を送ったと思いますか?相当ひどいことを言われ、いじめも起こったんですよ?いい加減その癖をやめなさい!」
「はい、すみませんでした。氷原くん、申し訳なかったね。あと、犯人は分かっているよ。」
『誰なんですか?』
「南雲くんです。喧嘩して鉄の板で殴られたそうです。先生、この子を連れてくるように。」
「はい。」
良かった校長先生に分かってもらえて。冤罪は晴れた。でも友情なんてもういらない。友達がいなくてもこの世は生きていけるのから。そう心に誓った。
《続く》
どうも、花見丘あんです!今回のお話暗くてごめんなさい!今回の雑談は合唱祭についてです。今週、合唱があって八王子まで行ったんですよ!マジでホールにたどり着くまで誘惑が多すぎてお腹なるの押さえるの大変だった~!ちなみに寄り道してないですからね?本当に、冤罪とか勘弁してくださいよ?ではまた次回で!