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『相互さん』が、いない世界、あるいは《ひとつなぎの財宝》

作者: 花澤悠


詩を、書いている。

いくつかの投稿サイトに、投稿をさせていただいている。

このサイトにも、いくらか投稿させていただいている。

ここには、私の『相互さん』は、いない。

だから、たとえ一人のブクマでも、たとえ1ポイントでも、いただければありがたいと思います。

全てが、ゼロから、だから。


毎回、ゼロから、を、繰り返している。

これをほんとうの、Reゼロ、と言う、とか?言わない、とか?

繰り返し、繰り返し、ゼロから、を体験している。


そうなんだよ、それが嫌な人は、『相互さん』を持てばいいんだ。

ゼロから、を繰り返す不毛な体験に比べれば、『相互さん』さえ持てばねずみ算的に読み手の数は増えるし、それより何より、まずは《0》の恐怖から逃れることができるんだぜ。

あの、最恐の呪い《0》の恐怖から。


だって、ゼロはどこまで行っても、いつまで待っても、ゼロのままで。

あらゆる可能性を閉じ込めて、封じ込めてしまう、こういった私のような「ネット詩」投稿者にとっては、ほんとうに恐るべき数字なんだよなぁ。


ということは、わかった上で、だ。

『相互さん』を《作る》かどうかは本人次第でしょう?

私自身は、このサイトでは、作っていない。

むろん理由はあって、あまりにも詩ってジャンルがマイナーなジャンルだから。

そんなところで、たとえば3人の『相互さん』を作って、毎度どんな投稿をしてもブクマが3はついて、ポイントが30ついて、まぁ、その作品によってはもっと評価されて約三倍になったとして、ブクマが約10、ポイントが約100、これを常時繰り返し取得できたとして、確かに詩のジャンルでは特筆すべきことだろうと思うけど、でも、だから?

って、レベルだよね、ほかのジャンルのなかに入ったら、そのブクマとか、ポイントって。


だから?

って、思って、だから、私は『相互さん』要らないやって思ったってこと。

少なくとも、この場所ではね。

実はほかの投稿サイトで『相互さん』《作》って、頑張ってそこのポイント取得上位者になったこともあるよ。

でも、さみしいリアルを痛感させられたのは、こちらが《相互》を止めたとたん、ポイントがまったく入らなくてとても嫌な心の中がスースーする思いもさせられたよ。


私の書くものって、実はこの程度の評価なんだ、今までは『相互さん』たちがいてくれたからそういう風に立っていられただけなんだ。

そう思って、そこでの投稿を止めたりも、しました。


えー、えー、手前勝手なのは私で、私だけが悪いのは重々わかっていますよ。

かつての『相互さん』にご迷惑をお掛けし、不愉快な思いをさせたのも、ただの私のわがままですから。

わがままだけが、理由ですから。

本来ならお謝りしなければいけない事柄なんですけど、その場では私はそういう発言もしない方がいいのではないかという空気を感じてしまって。


ダメなんですけどねー。


ダメ、は、わかってる。

で、だ。

私はこれからも『相互さん』のいない世界で、こうしてゼロの恐怖に怯えながらも、こうしてなにかを書き、そして投稿し続けて行くのだろうか?

折れない限り。

私のこの、海賊王など目指してはいないのにゴムのようにしなやかなこころが、ね。

折れない、かぎり。

書き続け、投稿し続けることだろう。

ちょっとの自画自賛と、自壊自嘲を含めた気持ちで、〇〇王に俺は、なるッ!って日曜朝には大声で彼とともに叫びながら。毎週叫び続けながら。


あ、でも、彼には《仲間がいるッ、仲間がいるよ》。


そっか、そうだったんだ、私も『相互さん』なんて悲しい他人じゃなくて、《仲間》を見つける旅をすればいいんだ、そうか!

よーし。

俺は、旅に出て。

そういう王に、俺は、なるッ!


なーん、て、ね。


でも、ほんとうにそういうことかもね。








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― 新着の感想 ―
[一言]  先生がた、それぞれのスタンスをお持ちですね。  お伺いできて、よかったと思います。
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