ここまで、一区切り。
誰かが言いました
「あなたは天才だ、他と違う」
私は言いました
「当然です」
誰かが言いました
「あなたみたいな人は嫌いだ」
私は言いました
「別に好きになんてならなくていい」
誰かが言いました
「あなたの才能は素晴らしい」
私は言いました
「まだまだ、もっと」
誰かが言いました
「いつも凄いあなたの事が好きでした」
私は言えませんでした
「いつかまた一緒に・・・!」
誰かが言いました
「お前は本当にまだガキだな」
私は言いました
「ごめんなさい、ごめんなさい」
誰かが言いました
「あなたの事、すごく好きになりました」
私は言いました
「私も、好きになりたいの」
誰かが言いました
「やっぱり、あなたはすごいですよ」
私は言いました
「もちろん」
誰かが言いました
「あなたの顔は2度とみたくない」
私は言いました
「もう、そろそろかな」
誰も、何も言わなくなりました。
私も、少しずつ、何も言わなくなります。
それでも、ここまで進んだ道のりが
途中でふらっと消えないように
次のバス停まではゆきます、
頑張って、
一区切りまでの最後の力を振り絞るのです、
また、誰かに褒められるように。