新しい異世界生活
《異世界・日本の東京都内・某所》
都内の高級マンションに拠点を構えたレンは、家財を揃えるのに。色々と悩まされることになった。
『電気製品か………便利な物だな』
TV、冷蔵庫、洗濯機、何よりも驚きは、トイレだった。
『ウオシュレットとは、人間が作った。最高傑作だ!?、いや至高の品だろ………』
【収納】のスキルと【鑑定】のギフトを使って、大体の性能を理解したレンだ。
同じものも神々のギフトを使えば、魔道具として、再現出来そうなのが実に良いね、魔道具として作っておく事にした。
悪神・工作と罠の下級神【ルーベルフ】のギフト【模倣】で、細かな部品さえ、再現出来ることも分かったからか。
早速魔道具で再現してみたのは内緒だ。
これから先、何時までもこの世界にいるとは限らないが、
家電の多くを購入しておいた、比較的簡単なドライヤー、扇風機等は、元の世界でも安価で売れそうだしね、色々と面白そうな物を購入して、再現が可能にしておいた。
『これは楽しい』
悪神・建物と暴言の下級神【バーブス】のギフト【再現】によって、この世界の建物についても知る事が出来た。
中々面白い工夫がされていて、建て売り住宅等は、簡易な家として使えそうだ。
『別の世界に行ったら。自分の屋敷を建ててみようか』
密かに決めていた。
ただ残念なことに、スマートフォン、携帯電話、これ等だけは使えないと思った。
『思念で十分だろうし、何よりも肩が懲りそうで手に持つのが嫌だ。このサングラスに携帯ツールを繋げて大体を付与で済ませれる、だがワイヤレスのイヤホンは良いな、骨電動と言う技術を使えば、簡単に携帯ツールの出来上がりだな、左目だけネットワーク検索で使えれば、無闇に下を見たり、腕を上げぱなしにして、首が疲れる必要すら無くなるのだから、何故こうしな………、魔力の存在を知らないのだったな』
スマートフォンは
改造して、サングラスに魔道具として、組み合わせた。
眼鏡にしなかったのは、眼鏡に写る情報が、覗き込まれたら見えてしまうからだ。
相手から見えないように、遮光シールドを貼っておいた。
『このサングラスは良いな、アースガルドは、日差しが強い。同じような世界なら貨幣代わりに、売ることも出来よう』
念の為にサングラスの携帯ツールにしたのはその為だ。レンの瞳は赤みがある。外国人としたって目立つ、黒髪、アジア人ぽい風貌、浅黒い肌から、日本人とは違う、顔立ちもはっきりしてるので、外国人と分かる。どちらかと言えば、アラブ人に近い風貌だろうか、
『この服は目立つ、幾つか此方の洋服を購入しておこうか』
適当な店に入り、ホーマルなオーダーメイドの背広一式も予約しておく。役50万ほど使った。生地のわりに安い印象だ。
もう少し買いたい所だが、此方の紙幣が心許ない。手持ちの現金が少なくなってきたので泣く泣く諦めた。
そう思っていた所に、電話があった。
「は~い、レンで~す」
偽造屋『坊や、相手と連絡出来た。今夜11時、神奈川の〇〇埠頭に来航してる。クイーンエリザベス2世号に向かえ。出迎えが来る。〇〇〇〇・ラバーゼスと言う男だ』
「丁度良かったで~す、助かりま~す」
偽造屋『確かに伝えた・また見付かったら連絡する』
通信が切れた。まだ時間もあるか………。
遅めの昼食に、赤い暖簾のお店が気になった。
『もうこ?って読むのか、日本の言語は難しいな……、古代アースガルド語に近い文字数があるよね。しかも日本の漢字とは、意味も同じ記号でありながら、内容が変わるとはね………、意味が分からないよ。初めてではないかな?、僕が戸々まで困惑したのは、漢字とは面白そうな言語文字だな』
ラーメン屋に入り、蒙古タンメンを食べた。
『……………辛い………。俺にはちょっと合わないな』
ただ香辛料がここまで豊富に使われ。尚且つ1食の料金にしては安い。
『香辛料が安いのは良いね。アースガルドだと塩味ばかりだったし。色々と料理は楽しめそうなのが良いね』
今度は違うお店に入ってみようと。楽しげに考えていた。
《アースガルド》
レンの産まれた世界は、ようやく神々の時代が終わったばかりである。
世界には、神々の負の遺産が溢れていた。
人間もまだ弱く、生活も原始的だ。
地球のようなネットワークと言うのは、
神々のアーカイブや、
言語と知識の邪神【ハーレイト】
ギフト【知識の泉】
今はレンのスキルで、検索した結果。
アースガルドは、この世界で言う、13世紀頃のヨーロッパ、
15世紀頃のインド洋近辺の状勢を合わされたような世界だ。
人間は小さな領土を狙い。争いを始めていたし、冒険者、探求家、なんて変わり者もいた。学者、宗教家の弾圧も始まっていた。
勿論、強かな人間も沢山いたのは言うまでもない。