暗殺者の二ヶ月後
色々と思い出しながら、荷物を纏めていく。
ミキオ「まあ~セレナには困った物だったが、良い思いでかな」
顔見知りの雑貨屋に寄って、しばらく辺境に行くこと告げると高価な干し肉と珍しい香辛料なんかをくれたので、
ちょっと嬉しかった。
でもまあ~、
これからこの国は色々ありそうだしね。そんな国に居たいとは思わないからさ。
だって俺はこの国とは無関係な異世界の人間である。これっぽっちも俺には関係ない話だ。
さっさと他国に行って、気楽な暗殺者家業に戻るのも一興だな。
▼▼▼▼▼▼▼▼△△△△△△△△
ミキオ「よし荷物はこんなもんだ。ようやくだ‥‥‥。ようやくこの国とおさらば出来るぜ」
しみじみと呟き、ミキオは荷物を背負った。
行き掛けにハンターギルドに顔を出して情報を集める。
ファンナ「おはようございます。ハンターギルドにようこそってミキオさん!」
ミキオ「どうも~、これダンジョンのお土産ね」
ファンナ「あっ、ありがとうございます~♪」
へにゃり嬉しそうに笑った。
ファンナ「それでミキオさんはまたどうして、ハンターギルドに~」
ミキオ「君の顔を見にきたとか気の聞いた台詞が言えたら良いんだが、残念ながらようやく探求者ランクDに上がってね。しばらく他国に移るから、その挨拶だよ」
ファンナ「あっ、そうなんですねおめでとうございます~♪。確かミキオさんは他国の方でしたもんね」
一応の納得を示した。
ミキオ「そうだね。俺は家族を探さないとならないからさ」
ファンナ「あっ、そう言ってましたね」
(一応の設定だからな、暗号化しといて良かったよ。半年も経てば記憶が曖昧になるからな)
ハンターギルドを出たミキオは、走り鳥を預けてある厩舎に向かい厩務員に声を掛ける。
ミキオ「おはよう」
厩務員「ん。おお~おはよう、今日は連れてくんだな」
ミキオ「ああ~他国に移動するからな」
厩務員「そうか寂しくなるよ」
ミキオ「世話になった。これを皆で食ってくれ」
ダンジョンフルーツ盛り合わせ。近隣の村で買った野菜を山ほど出した。
厩務員「おお~、こいつは有りがたい。気を付けてな」
厩務員に挨拶して、相棒のピッケルを呼ぶと。
ピッケル「きゅい~♪」
たったたた。走り寄ってきた。
ミキオ「また頼むぞ」
ピッケル「キュイ、キュイ!」
ご機嫌に鳴く走り鳥に専用の鞍を付けて、ミキオは久し振りにピッケルに跨がり、都を後にした。
国境のある北西に向かって。




