「鋼の絆」とスキル
誤字多いので、言って頂ければ幸いです
「じゃあ、初めるか。」
「いや、何を?」
「いきなり口調砕けすぎじゃない?」
「いや、信頼(笑)に値すると思ったので」
ぶちギレたい。
こいつ、ぶん殴ってもいいだろうか…強くなったメンタルで耐える。
「これから姫のスペック確認をするんだよ。」
「あ、何をぶっぱなしたらいい?ファイヤーストーム?スプラッシュカッター?ウインドブラスト?」
「やばいような技名ばっかり出すな。指示に迷うだろ。」
「って言ったってね、確認とかかったるいの。早く終わらせよ。」
「やる気なさすぎるだろ…」
確認は順調に終わり、全ての属性の確認が終わった。
ちょっと初級にしては威力が高過ぎたような気もするが、別に悪いこともないだろう。
複数の属性を混ぜた混合魔法みたいなのも使えるようだった。
普通は難易度が高いものと相場が決まっているものだが、この世界はそうでもないようである。
「なあ、召喚魔法の練習もした方がいいのでは?」
「でも、1日五回限定だから、躊躇うんだよね…」
「んな物なんとでも出来るから、やってみやってみ」
「え、こっから魔法陣、書くの…?」
それから魔法陣を書いたのだが、意外な事に書くのが早くなっていた。
疑問に思って姫に聞くと、「スキルではないか?」と言われた。
もちろん、1~10まで全て解説してもらう。
「と言っても、解説する事などあんまりないよ。
スキルっていうのは、端的にいえば同じ行動をし続けた結果、滑らかにその技術を出せるようになった状態の事だ。
それをギルドはどれだけ滑らかに、どれだけ効率良く出来るかでD~Sまで便宜的なランク付けを行っているの。
あなたは召喚魔法陣のスキルを低レベルだけど手に入れたみたいね。」
チッ、スキルポイントいじってチートは出来ねぇのかよ。
この世界は本当に異世界人への扱いが雜過ぎる。もっと楽したい物だ。やれやれ。
「そしてこれは私のスキルの一つ。」
と言うと同時に、肩い手が置かれる。
そしてきれいな紫のオーラのようなものが体を包み込んだ。
「これは…魔力が回復している?」
「正確には、魔力を譲渡したの。これでいくらでも練習出来るでしょ。」
これは便利だ。
「応用すれば、魔方陣を起動させ続ける事も可能よ。」
と言うが早いか、今さっき作った魔方陣に魔力を込めていく。
「さて、そんな事より昼にしましょう。」
「…あ」
「どうしたの?」
「昼飯買ってくるの、忘れてた…」
結局辺りを探しまくって、ようやく冒険者の一団を見つけた。
「あのー、大変申し訳ないのですが、昼飯を少し分けて頂けませんか?」
「おうともよ!俺らは五人で『鋼の絆』っていうパーティーやってる。一応、Cランクだ。そして俺はパーティーリーダーにして前衛のジルだ。よろしく!」
めっちゃ厚待遇だった。
他の人は
・フィルス・・・もう一人の前衛。女性。ジルより軽装で、前衛サブなんだそうだ。
・イル・・・ジルの双子の兄弟。男性。弓使いとの事。ジルとは正反対だ。
・カイン・・・魔法使い。男性。攻撃魔法でひたすらしばくそうだ。脳筋っぽい。
・セレン・・・回復。女性。回復なのに手にもったステッキと言う鈍器で殴りに行くんだそうだ。
…やたら攻撃特化し過ぎじゃね?
飯の手伝いしたら、めっちゃ感謝された。
どうも食料事情はあまり良くなかったっぽい。
「俺たちのパーティーに来ないか?貴重なサモナーなんだろ?」と、これはジル。
「でも、まだ自分はFランクなので、遠慮しておきます。
将来まだ使えそうだったらまた声をかけて頂けるとありがたいです。」
しかし、いきなりは何が何でも少し怖いので、遠慮しておいた。
だって、何で移動用にしか使えないサモナーを登用しようとするのか、納得出来ない。足手まといになった挙げ句、盾として使い捨てられる何て事になったらシャレにならない。
「そうか、残念だな。
まぁ、また気がむいたら声かけてくれや。」
というジルを置き去りにして、さっきの魔法陣の確認に戻る。
下手に魔力をもった魔法陣は、モンスターを生み出し続けて放置し続ければ、ダンジョンにもなりえるのだ。
そんな訳で戻ろうとしたのだが。
「シッ!」
かつてない表情の姫に止められた。
「…何が起きたの?」
「ヤバい奴がいる…撤退しないとマズイ。」
ヤバい奴と出逢ってしまった。




