流れ出す不穏な空気
雨宮は、冒険者ギルドへの道を爆走していた。
何のためかと聞かれたら、勿論冒険者になるためである。
異世界には様々な生き方がある。地球知識で商人で無双するのも一つの生き方ではある。しかし、雨宮にとってはそれは浪漫が足りない生き方だった。
「そう、俺は冒険者になって、チート的な力をふるって見せるんだ!」
そんな彼が何一つ容赦のない現実を知るまでに、大した時間は要さなかった。
「冒険者ギルド、デカッ!」
どう考えても第一印象はそれだった。だってサイズが他と比べて圧倒的におかしいのだ。周りは多くて2階建て、見当たる中で最高は3階建て。しかしこの冒険者ギルド、階数に換算してなんと5階建てのビルほどの大きさに達している。どう考えてもこの街で一番大きい建物だ。
とりあえず中に入らないといけなそうだ。
「すみませーん。新規で登録したいんですけど。」
「そういうことなら、向こうで受け付けやってます。」
わざわざ雰囲気よさそうな、そして美人な受付を選んで話しかけたのに、すべての努力が無に帰してしまった。
そして指し示してくれた先にいたギルド員は・・・
仏頂面をした、残念美人だった。
(うわー、よりによってこういうタイプの人か―)
「すみませーん、これからなにすればいいですか?」
そのギルド員Bは俺を眺め回して一言。
「なるのやめといたほうがいいわね。」
(可能性を全否定してきやがったー!)
「とりあえず、能力の測定だけでもさせてくれませんか?」
これは村人aから手に入れた情報の一つだ。どうやら冒険者ギルドでは能力を測定させてもらえるらしい。
「・・・ついてきなさい。」
そこからはごく平凡な、身体能力テストのようなものだった。
棒切れを振ったり、棒切れを的にぶっさしたり、棒切れを投げたり、棒切れをぶん回したりした。
つまりあれだ、棒切れ振り回しただけだ。
魔法のほうは・・・なんか変な装置つけられた。
一式終わるのに約30分。待たされることはや1時間。
ようやくギルド員さんが来ていったのは
「もう一回測定させてください。」
さっきと同じ景色がもう一回。おんなじことをもう一回。
それから約20分後。
「大事なお話があります。個室へ。」
あと数話ほど魔法まではお待ちください
ていうか、バトルシーンが書けないと結構辛いものがあります。




