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召喚オンリーで異世界征服  作者: 眼鏡 二世
第一章:異世界によばれました
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嵐、到来す。

「事情は聴いたわ。さて、どうしたものかしら...」

ここは、ギルド会館の四階。最高機密規模の話し合いを行うために作られた場所だ。

今回のメンツは、・ギルドマスター代理、受付嬢のナタリー。

        ・Bランクパーティ「鋼の絆」パーティリーダー、ジル。

        ・Bランクパーティ「先駆の翼」パーティリーダーのエヴァンズ。 

        ・武具屋の店主(!?)のパウエル。

        ・俺、雨宮 優と吸血姫、ミレイ。

「いやいや、何故おれと姫が入っている!?そしてなぜに武具屋の店主!?人選おかしいだろこれ!」

「まあまあ、落ち着きなさい。今から説明するから。

 まず、「鋼の絆」と「先駆の翼」がこの街でトップのBランクパーティってことはオッケーね。あなたとそこの召喚者は第一発見者だし、頭の切れがよく口も堅いから。そして武具屋の店主は、この街一の最高戦力よ。」

...チョットナニイッテルカワカラナイノデスガ。

「パウエルは昔勇者パーティにもいた凄腕で、現役時代はA+ランクの冒険者だったのよ。間違いなくこの街最強。」


ここで皆さんに思い出してもらいたい。二話目あたりに、なんか不自然な登場人物がいなかったかどうか。


「あんたはあの時の村人A!」

「AとはなんだAとは。よく見たらお前、あの時の街の名前がわからない坊主か。久しぶりだな。げんきにしてたか?」

「ああ、もちろんさ。」

「...マスター、あの後も武具屋、行ってますからね?」

都合の悪いことは目をそらすに限るな、うん。



「さて、話を進めるわよ。現在、魔物の大群が街に向かって進行してきているわ。さっき飛空艇監視隊が観察したところ、およそ敵の規模は大小合わせて12000体ほどだということが判明した。」

飛空艇、あるのか。一つハイジャックしてみたいな。


「い、12000だって!?押しつぶされてしまうじゃないか!」と、ジル。

「とりあえず、現状把握をしましょう。まず、敵の進むルートは街道を一直線でまず間違いない。ほかの経路を経由することもないと思うわ。なぜなら東側は断崖絶壁、北側は深い森で進む意味がない。正々堂々押しつぶしてくるでしょう。早ければあしたの朝にはここについているわ。」

「質問!そもそも敵は、軍隊なのかどうか、また軍隊だとしたらどこの軍隊なのでしょうか?」

何のこと言ってるかサッパーリ理解できなかったので、質問していくスタイルでいきましょう。

「敵は魔王軍よ。ついでにここ、シュメールの街は、魔王の支配領域に最も近い町の一つよ。だから時々魔王軍が攻めてくるの。」

「了解しましたー!」


「味方の数はどうなっておる?」 これは武具屋の店主。

「引退した冒険者や兵士を総動員しても48人しかいないわ。圧倒的な人材不足が今回の一番悪いところなのよ。」

これは...思っていたよりまずそうだ。


「そしてね...魔族の姿が複数確認されたわ。」

ラノベを読みまくってきたから、いやでもわかる。この状況は、いわゆる‘詰み‘の状態であると。


「いやはや、マズイね、これは。」と、エヴァンズ。

「新人、なんかいい発想はないのか?このままだとこの街は壊滅してしまうが...」

いや、そんなもんとっさに出てくるかい、ド阿呆。と言いたい気持ちはやまやまだが、なんとか我慢する。

「そんなに出てきませんね...」


と言いつつ、なんとか再起の芽を探す。今までの会話をもう一度、洗いざらいよく思い出して...

「ん?」

何か引っかかるものを感じた。スライムの特性をかたっているあたりだ。


可能性があるかもしれない。そう思った瞬間、採れる選択肢が増えた...ように感じた。

とりあえず、全ての一手を検証していく。どれが一番確率が高いのか。


...何とか、戦える...のか?

「すみません、実践してみたいことができました。今から試してきたいと思います。」

「じゃ、新人君の一策に期待ね。ほかの人も意見あったら出してね。会議はこれでおしまい。」


「姫、実験に協力してほしい。」

「ああ、勿論。」


ルールの穴ってもんの付き方、教えてやるよ。







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