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召喚オンリーで異世界征服  作者: 眼鏡 二世
第一章:異世界によばれました
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召喚された中二病




今、雨宮あまみや すぐるは陰鬱な気分だった。

「はーあ・・・」

その手には、いましがた三者面談を終えて手渡された二学期のテストがある。すでに親と先生にこっぴどく

絞りつくされた後だ。っていうか日本の三者面談ってマジいらないと思う。俺が総理になったら、即刻廃止だ、廃止。

とにもかくにも、この進路が決まってくる時期にこの点数はマズイ。非常にマズイ。

勿論、雨宮も理解はしているのだ。

「どー考えてもラノベの読みすぎだよな、これ。」

そう、雨宮は自他ともに認める重症中二病患者である。いまだって

呪文詠唱スペリングしろって言われたら、十個やニ十個ぐらいかんたんにやってみせるぜ!」

あたりまえだが、呪文を詠唱していいことなんて一つも起こるはずがない。ましてやテストの点数が伸びたりするわけがないのだ。

そうして、落ち込んで下ばかり見ていた雨宮は、気が付けなかった。普段通っているトンネル、そこに光り輝く、魔方陣のようなナニカに。

「これってやばいやつな・・・」

語尾を言い切る前に、雨宮が消えていく。

もしもここで雨宮がそれの存在に気づけたなら。総理大臣になって三者面談の廃止・・・は無理でも、

平凡で、普通で、退屈な人生を送れたかもしれない。

しかし、雨宮の人生の歯車は、ここで大きく狂いだす。


雨宮 優、異世界への召喚、完了。

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