表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学園奇譚  作者: MilkLover
3/8

紙芝居屋と僕2

牛乳大好きです。美味しい牛乳って本当においしいですよね。

  紙芝居屋は紙芝居の最後の一枚を読み終え、舞台は荷台から降ろされた。

 「これが、完結した物語?」

 「そうだよ」

  狐の面の向こうの表情は読むことができない。しかし、紙芝居屋の口元はきっと下品

につり上がっているだろう。

 「それからこの『僕』はどうなったんだ?」

 「消えたよ。」

  そう答えながら紙芝居屋は次の紙芝居を舞台に入れ始めていた。

 「消えた?」

 「そう。物語が完成したら、主人公は消えてしまうんだ」

  物語が完結したら、主人公は消える……。

 「君も気を付けることだね。机の中に芋ようかんが詰め込まれていても、『転』がやって

こないように」

 紙芝居屋は再び舞台を自転車の荷台に鎮座させ、そう言った。

 「『転』がやってくる?」

 「そう『転』が来たら次は」

 『結』だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ