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学園奇譚  作者: MilkLover
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机の中に芋ようかん

或る朝、教室に入って自分の席に着くと、机の中から大量の芋ようかんが出てきた。

「なんだこの新手のいじめ」

 僕は戦慄した。一体誰が何のために僕の机に芋ようかんを?

「あー、悪い。昨日入れっパにしてたわ」

 そう言って床に落ちた芋ようかんを拾い集めたのは名前も知らない男子生徒Aだった。

「なぜ、僕の机に芋ようかんを?」

 僕の手は、恐怖でわなわな震えていた……。

「そんなの決まってんだろ? なに言ってんだお前」

 男子生徒は自分の席に着いた。


 翌日も、翌々日も、その朝を境に毎日僕の机には芋ようかんが入っていた。入れている人物は日替わりらしい。誰に理由を聞いても返ってくる言葉は同じだった。

「何言ってるんだ、決まってるだろ」

 この世界は狂ってしまったのか、はたまた僕が狂ったのか。

今、僕は放課後の教室で好きな女子の机の中に芋ようかんを詰めている。机が満タンになる量の芋ようかんは結構値が張った。しかし、必要経費だ。しかたがない。

え? なぜそんなことをするのかって?何言ってるんだ、決まってるだろ。


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