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高校時代  作者: さくら葉子
2/2

友達

数分後、担任と思われる男が入ってきた。

白髪が入りまじって、ピンクのシャツを来てベージュのズボンに垂れ目でかっぷくの良い、優しそうな人だ。


かおるは、何かのマンガで出てきそうな人だなとは思ったけど、そこまで考える必要性が無いと判断し思考を停止した。



えー、今日からこのクラスの担任の鈴木孝です。

担当は体育です。皆さん、この一年を厳しくかつ、

楽しく指導していきますのでどうぞよろしくお願いしますね~。



と、まぁ担任らしい挨拶を終えた。



皆さんは私のことを何も知りませんよね?

それから私も皆さんの事を名前もまだ分かりません。ですので、これから自己紹介ターイム!に入ります。



案外、鈴木先生はテレビっ子なんじゃないかとクラスの何人かは思ったであろう。



楽しくさせたいのか、ふざけたいのかどちらにしても微妙な使い方をした鈴木先生は順番でするのが面白くないと言い、指を指した人から自己紹介をするドキドキハラハラバージョンとまた微妙なことを企画した。



その一番目が、ユキだった。



えーと、 田辺 幸久です。周りからはユキって呼ばれるのが多いっす。

好きなスポーツはサッカーです。この高校に入ってサッカー部を立ち上げたいと思ってるので興味ある人は話しかけてください。よろしくー。



かおるは、初めて話した男が意外にもしっかりした奴でちょっとビックリしてしまった。


あんなにも目標がハッキリしてる人ってなんか話が合いそうな気がした。



面倒くさがりだけど、人と関わるのが好きなかおるはすぐにlineでユキにメールした。



《私、結城かおる。よろしくね。》



《おう!よろしく!メールありがとね!》



すぐlineが返ってきたので二人はずっとメールをしていた。


《サッカーってやってみたことないや。》


《じゃあ、今日見せてやるから放課後空けとけよ!》


《えー、近くないとやだよー(笑)》


《めっちゃ近いから大丈夫。》


《どんくらい?》


《いいから、来いって(笑)》



ちょうどその時に、かおるの後ろの席の石井 りかが指を指された。



巻き髪でいかにも渋谷にいそうな感じの化粧。

だけど、小動物みたいに小さくて誰からも愛されそうな綺麗な目をしている子だった。



石井りかです。

好きなのは買い物と化粧品と料理です♪

お菓子造りが好きです♪よろしくー!



そクラスの男子が彼女にしたいNo.1を獲得した。

可愛くて、小さくて、料理が好きって言われたら守ってあげたくなる男子の心に突き刺さるに決まってる。

こんな可愛い子とデートに行けたら、他のやつらから羨まれる事間違いなしだな。



続いて、かおるの番だった。



結城かおるです。これからどうぞよろしくお願いします。



あんまり何も言うことが無いのでそこで終わりにしようとしたら、後ろからツンツン。ツンツン。



ねー、かおるちゃんの好きなものはー?



りかが話かけてきた。



やっぱり言わなきゃだめ??(笑)

じゃあ…好きなものじゃないけど、バイクの後ろに乗ることです。これでいい??



りかは満面の笑みだった。どうやらりかはかおるの事が気に入ったようだ。

面倒見がいいかおると、甘えん坊なりかはそこから急速に仲良くなった。



ねー、かおりん♪かおりん♪

今日放課後ひまーー???遊びに行こっ♪



かおるは、ユキとの約束がある。



〈どうしよう…。りか連れてって平気かな〉


すぐにユキに連絡した。



《ねぇ、りかも連れてくよ。いい?》



《全然いいよー。お前ら仲良くなるのはえーな(笑) 》


《了解ー!連れてくわ!》



さっそく、りかにユキと放課後会う約束している事を伝えたらすぐさま、OKの返事がきた。













放課後、玄関口に行くとユキと知らない男が立っていた。

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