謝罪
「なぁ。」
「え?何か言った〜?」
「あぁ。それ終わってからでいいよ。」
「何?話〜?」
「ん、まぁ。」
「オッケー。もうちょっとで洗い終わっちゃうから。」
「別に急がなくていいよ。」
「はーい。」
「ふぅ!終わった終わった。で、何?会社の話?」
「いやぁ、なんかな。」
「うん。」
「その…。」
「うん?」
「色々…、悪かったなって思ってさ。」
( ……。)
「今まで…色々。」
「…っもう〜!何の事よ!」
「や、これと言った事じゃないんだけど…。」
「ふふふっ。思い当たる事があり過ぎて、絞れないんだけど〜!」
「そうだな…。」
「おっかしー。改まって何を言い出すかと思ったら!」
「いや、言っとかなきゃいけないって思ったんだよ。」
「…まぁ……お互い必死だったって事よ。」
「あぁ…。必死だったな。」
「そうよ。両手で抱えきれないくらい、お互い頑張ってたんだから、もういいわよ。」
「そうか。」
「……。だいぶこのソファーも古くなってきたわね。」
「そうだな。そろそろ買い替えるか。」
「いいんじゃない?今度、家具屋さん行く?」
「あぁ。次の休みに見に行くか。」
「明るい色がいいなぁ。リビングのイメージが変わるくらい。」
「明るくてもいいけど、落ち着いたものにしてくれよ。」
「わかってるって。何年夫婦やってると思ってるの!絶対、今ツッコまれると思ったわ。」
「ふっ。わかってるじゃないか。」
「そりゃそうよ。もう!飽きるくらい、何でも細かく言うんだから。」
「すまんな。」
「いいわよ。こうやって、すぐ言える様になったんだし。」
「ははっ。」
「今何時?そろそろお昼用意しないと。」
「あー、まだ何も無いんだったら、外にでも食いに行くか?」
「え?本当?ラッキー!行く行く!」
「美味そうな店、見つけたんだよ。」
「え?もしかして、最初からそのつもりだった?」
「…まぁ。」
「何?見せてよ。どんなお店?」
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