これは、みつけた、はなし
ピピピピ!
アラームによって目が覚める
しまった休日なのにアラーム付けてた…
「んぅゔ」
仕方なく目覚めた体を伸ばす
本来もう一度寝れるだろう所なのに今日は既に頭が冴えている
《水通り》
前に調べた情報がやけに気になる
とりあえず父の教えに則って地名と歴史で調べるか…
(水通り 歴史)
流石に有名処さんだ無限にヒットするな…絞るか…
(水通り 歴史 江戸)
かなり多いが一本の動画が目に付いた
【水通り発展の裏側】
「おぉ~、らしいじゃないか?どうせくだらん内容だけど一応見るか」
再生すると白髪の爺さんがニコニコと自撮り棒を持って水通りを歩く姿が目に飛び込む、、ハズレか?
「えー、私が水通りと空水通りの歴史及び研究と検証を生涯掛けて行ってきたのは皆さんご存知ですが、どうやら人類すらまだ発見していない秘密が隠されているようです」
胡散臭すぎる…人類て…他を探すかと思った時
「まず云われですね
一に、水増え、桶増え、人枯れた
二に、雨増え、花枯れ、草枯れる
三に、人の縁使い策講じた
四に、策有って人増え、家増え
五に、人増え、店増え、縁枯れる」
すぐにこれは水通りの云われだと気付く
男性は歩きながら続けて
「えーとね、つまり水通りは長期ひどい水害にあったという事ですね、賢い皆さんですのでお分かりでしょうがここから800メートルも歩くと空水通りです、通常これだけ近い川ならば片方に干ばつ、片方に水害は起きないでしょう」
一旦再生を止めた
「情報が多すぎる、ここの視聴者はこれを理解可能なのか?」
ぶつぶつと文句を重ねてまた再生する
「現実に近くにあって空水通りには川の痕跡もあります、そして水通りは桶増えと記されてます、桶…つまり棺桶が増える位に酷い水害だった
そして両方の策ですね、水通りは人の縁使い策を…空水通りは人の縁有って講じた、云われから水通りが空水通りへ何かしたと考えるのが適当です」
長々と説明する男性は画角を自撮りから外向きにすると大きな橋が見える外見にグリコサインこそ無いが外見はアレに近い橋だ
「着きましたが汚ったないですねぇ私の子供の頃の方が」
スキップした
「ここですね400年前の宝暦7年に最初に建てられた時の石碑が保存されています」
80cm程の暗く青い色の岩が安置されている、表面には云われと見られる文字がペンキで見やすくされているようだ
「この石が今回の動画の本題です、私はこの石が別の離れた場所か別の世界に由来する物だと考えています」
再び自身にカメラを向けた男性の表情はとても真面目な様子だった




