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66.窓の外、



思えばずっと昔から

窓の外ばかり見ていた気がする

一人で、頬杖ついて

はやくこの時間が過ぎれば良いのに、と


寂しい、ということは

難しくて気がつかなかった

これが寂しい、ということなのだと

わからなかった

気づかないふりを

していただけかもしれないけれど


空っぽだった

胸の中に何もない

だけど不幸せというわけでもない

過不足のない

誰かからみたら

幸せといえたかもしれない





窓の外を見ていたって

窓の内側を見ないわけにはいかなくなった時

できるだけ

なんでもないふりをする

大したことではないよ、と


そうすると意外と

あっさり時間は過ぎてゆくもので

気がついたら陽は暮れてたりする

一息ついて思う

明日もこんな一日だろうか


空っぽだった

何で満たせば

みんなのようになれるのだろうか

幸せになりたいというより

混ざり合いたいだけかもしれないなあ



君の手を繋いだら

温かくて離したくなくなる

私の手はどうだろう

私の手はどれだけ

君の胸を満たせるだろう


君の言葉はこんなにしみるのに

私の言葉はどれだけ

君の胸にしみるのだろう


君の目が窓の外を見ていたら

私はどうやって

振り向いてもらおう


どうやって君の胸を目を

私で愛せるだろう





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