52.生まれるもの、生まれないもの
人間だから
傷つくし
悲しいし
間違いも起こすし
自分の存在って何なのか、とか
自分の価値っていかほど、とか
こんな自分嫌だー、むきーって
なったりとか
もう
寂しくて寂しくて
夜も怖くて眠れないとか
私は幸せ者だー、と感じたりとか
誰かを愛おしく思ったりとか
嬉しい!とか
何これ、楽しい!!とか
色々なことが起こって
色々な感情もそこには
存在すると思うのですけど
やっぱりそれは
一人ではないからなんですよね
悲観的をやめたいわけではなく
楽観的になりたいわけでもなく
素直に
だから
ありがとう、も
大好き、も
愛してる、も
伝えたいと
思ったっていう話なのです
手をつないで
抱きしめて
もしよかったら
あなたの隣に
笑って
怒って
泣いて
もしよかったら
あなたの隣に
疲れて
眠って
寂しげな子供のように
目が覚めたなら
あなたの隣に
綺麗じゃないから
どこかいびつで
どこか欠けていて
色もはげてたりするの
だから
だけど
それが
時間の経過とか歴史とか思い出とか
そういうもので
時には味がある、だなんて
言われたりして
じゃあ
古いほうが良いのかって
言われたら絶対そうだと
言いきれなくて
そもそも絶対ってどこからの定義?
なんて論争が始まっちゃったりして
どうしようもなくなって
収拾がつかなくなって
頭も心も悩み倒すの
だけど
だから
それが
無理やりな理論付けでも
時間のせいでも
何のせいだとしても
結局
簡単に責めることができるのは
自分だけだから
とても悲しくなるの
力不足な自分
愚かな自分
弱虫な自分
素直になれない自分
自分に甘い自分と
一気に向き合って
ごめんなさい、と反省
それから
どうしたらいいのかを
また考える
考えて
考えて
でも
考えるだけではだめなのだと
伝えなきゃ届けなきゃ
自分の想いを
できるだけ
できるだけ
少しでも
ほんの少しでもいいから
気がついたから
気がつけたから
確かめ合うように
そっと
時には力強く
触れ合うの
触れ合って
ぶつかって
優しさにも
愛にも
悲しみにも
喜びにも
出会うの
だって、ほら
一人じゃ何も生まれないから
もちろん
間違いもある
傷つくことも
悲しいこともある
だけど
それは
また笑顔に変えられたらいいね
そんなこともあったねと
いつか笑いあえたらいいね
ポジティブとかネガティブとかではなくてさ
そんなカテゴリの話ではなくて
心の底から
そう思うっていう話