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5.階段を登る

大人になるということは決して簡単ではない。だけど我慢することばかりが大人になるということではないのね。一人のように見えて実は一人じゃない。なんで私ばっかり、不幸ばっかりと思ってても、実は幸せ者だったりする。おかしいね。




あたしは

少し大人になった

泣いたり

わめいたり

しなくなった



心が崩れ落ちても

涙の止め方は心得た



寂しい、ということも

悲しい、ということも


なんだか

どうでもよくなった


違う


どうでもいいんじゃなくて

いちいちふらつくのは

やめようと思ったんだ



あたしがもってるものは

何もない


ただ


あたしを支えてくれる人は

いるっていうこと



あたしのそばには誰もいない


ただ


あたしには大切にしたい人がいるっていうこと



生きていると

毎日敵だらけだ



疑って疑われて

傷つけて傷つけられて

裏切って裏切られて


悲しいし

泣きたくなるようなことが多すぎる


正直怖い、とても



あと何回

あと何回


こんな思いをして

生きていくんだろう


そんな風に思う毎日



だけど



その中にも

笑ったり

嬉しいことがある


それはきっと

あたしが一人じゃないって

いうことなんだと思う



あたしを励ましてくれる人は

元気でいるだろうか


あたしを頼ってくれる人は

悩んでいないだろうか


あたしの大切だと思う人は

幸せだろうか


笑ってほしい

笑ってほしい



ただ


ただ


切に

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