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47.僕の彼女が小鳥になった(Answer ver.)




ある朝 私は小鳥になっていた

とても大きくなった君を満て

私はそれに気がつく

羽はあるのになぜだか

飛べない


あぁ

君に嫌われてしまうだろうか



私の声は届かなくて

私の存在は透き通って

それなら私はなぜ

君の隣にいるのか

わからなくなって

いっそ君が好きな鳥になれば

愛してもらえるだろうかと

考えたのは

いつのことだっただろう




鳴いてみた 小さな声で

だけど

君にはわからないらしい

これからどうしたら

君に伝えられるだろう

精一杯の「愛してる」





ある朝 私は小鳥になっていた

時々君は頭をなでてくれる

私はそれが嬉しかった

飛べないから変わりに

君の後ろを追いかけた


あぁ

君は振り向いてくれないだろうか



私の声は届かなくて

私の存在は透き通って

それなら私はなぜ

君の隣にいるのか

わからなくなって

いっそ君が好きな鳥になれば

愛してもらえるだろうかと

考えたのは

いつのことだっただろう




口づけてみた 小さな嘴で

だけど

君にはわからないらしい

これからどうしたら

君に伝えられるだろう

精一杯の「愛してる」





君の大きな手に

包み込まれて

君の涙で

羽はぬれた


なぜ泣いているの

君の言葉が

わからなくなった私には

検討もつかなくて

とりあえず

「ここにいるよ」と

鳴くことしかできなかった





ある朝 私は小鳥になっていた

愛しい君はヒトのまま

私はそれでもよかった

小鳥の私とヒトの私

君はどちらがよかっただろう


ねぇ

君は


どちらがよかっただろう

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