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4.家出少女

家族というのは難しいもので。一番近い関係になったり、一番遠い関係になったりします。しかも、赤の他人じゃないことが、親子や家族という関係性をさらにやっかいにさせますね。未だに、家族の定義は何だろう、と考えてしまう私です。




追い出された

境界線の外

あたしは自由を手に入れる

身体は恐ろしく軽いのに

なんだか胸のあたりが

やけに重い


きっと

傷つけあうことしか

できないのなら

離れることが正解なのかもね


だけど

それでも


そんな正解は

寂しすぎたんだと思う

この涙の意味を知るまでに

時間をかけすぎたみたい

だから

気づいた時には

遅かったんだよ、もう




手を繋いだ二人

境界線の中

あたしが無くしてしまったもの

羨ましいとは思わないのに

なんだか胸のあたりが

やけに虚しい


きっと

上辺を撫でるような優しさしか

もてないなら

離れることが正解なのかもね


だけど

それでも


そんな正解は

寂しすぎたんだと思う

この涙の意味を知るまでに

時間をかけすぎたみたい

だから

気づいた時には

遅かったんだよ、もう



幼き日

伸びた影

裸足でかけた

家までの道


ただあの日も

あたしは鍵を握りしめてた


鍵すら今は持っていない

帰り道はもうわからない



そんな答えを

わかっていたと思う

この涙の意味を知るまでに

時間をかけすぎたみたい

だから

気づいた時には

遅かったんだよ、もう


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