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37.望むこと、たった一つ


それだけでいい


あとは何もいらない



だから、どうか




疲れた

疲れた


もう眠い


だけど

眠れないんだ



だからね

まぶたが落ちるまで

体が言うことを聞かなくなるまで


私は部屋を明るくして

じっと待つ

孤独が私にもたれかかり

寂しさが私と手を繋ぐ

ちっとも安心だけは

私と仲良くしてくれない




苦しい 苦しくない

そんなの関係ない

どうしたって嫌でも

心ははち切れ 体に毒を流す



意味なんてないの

ただゆっくりと

あるいは早急な

終わりを待つだけだから



私は部屋を暗くして

身から抜ける

孤独が私を引き戻し

寂しさが私を包み込む

すっかり安心たちは

私から離れていってしまう



堕ちる 堕ちない 堕ちたい

思い出したい

思い出したくない

会いたい会いたい

会いたかったよ

手を繋ぎたかったよ

抱きしめたかったよ



どうしたって


どうしたって



無理な話



笑っておくれ

泣いておくれ

抱きしめておくれ

愛しておくれ



少しでいい


ほんの少しでいい



そう望むことさえ

許されないだろうか




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